概要
アニメ『ゾイド-ZOIDS-』のガーディアンフォース編序盤から登場したガイロス帝国軍、およびガーディアンフォースに所属する軍人。帝国での階級は中尉。
ガーディアンフォースでの階級は明言されていないが、おそらくガーディアンフォース編入前時と同じく中尉と思われる(主人公のバンはヘリック共和国軍人としては少尉、ガーディアンフォースとしては少佐)。
ちなみに作中では明確に年齢について触れられていないが、某アニメ雑誌の監督インタビューに19歳と記載されていた。
カール・リヒテン・シュバルツ大佐の弟でもあり、任務先で顔を合わせた時には「兄さん」と呼んでしまい、大佐に「シュバルツ中尉」とたしなめられるのがお約束。
一人称は基本的に「俺」だが、41話にて兄に対して稀に「僕」になるのが確認されている。恐らく元々の、或いは幼い頃の一人称が「僕」だったのではないだろうか?
愛機は共和国より友好の証として譲渡されたディバイソンで、自ら開発した戦闘AI(人工オーガノイドと例えてもいる)ビークの性能に絶対の自信を持ち、信頼している。尚、彼とビークの会話シーンではビークの音声はただの電子音でしかない為、どうしてあれで会話が成り立っているのかは全くの不明。
帝国最大の技術機関「ヴァシコヤード・アカデミー」を卒業した秀才であるが、性格は自信過剰気味で少々お調子者。そしてかなり要領が悪い。
そのせいで噛ませに転じる事も多々あり、ジェノザウラーの荷電粒子砲で意識不明にまで陥ったり、まんまと敵の術中に嵌って負傷し入院する破目になったり、ヒルツに捕まった上にディバイソンを奪われたりした事も・・・なので入院沙汰、流血沙汰になった回数は登場キャラの中で恐らく一番多いのではなかろうか?
バンから「トンマ」と呼ばれた事もある愛すべき馬鹿だが、軍人として人々を守るという志は高く、初登場回である39話では、代々耕してきた農地を失っては生活が出来なくなるので避難したくても出来ないという村人達を救う為に、援軍を待っていては村が戦場になる。それでは敵を倒しても村人達を救ったことにはならないと強く主張するなど、熱く優しい心根の持ち主である一面も垣間見える。
初登場時は諸事情によりバン達一行をヒルツ一味と勘違いし捕縛する。というお互いに印象最悪な出会いだったが、その際にフィーネに一目惚れ。バンと互いに打ち解け合うまではバンが相手の時とフィーネが相手の時とではがらりと態度が変わっていた。
ちなみにフィーネに一目惚れした件について、女好き、または女性に免疫が無い。と記載される事が多く、確かに56話では看護婦に対し頬を染める描写もあったが、ムンベイに対しては全く無反応である事から察するに、清楚な女性がタイプなだけのようにも思える。
……ちなみに某ロボットゲームに参戦した際は先に参戦していた面々のグラフィックが少年編のままである為に、ゾイドをを知らない人々からは一方的に幼女に惚れ込み、いつも一緒にいる少年バンに嫉妬する危ない人だと誤解される事案が発生。ご愁傷様である。
名門軍人の家系「シュバルツ家」の生まれである事からプライドが高く、そのプライドの高さゆえ融通が効かず些細な事で感情的になったりする面もあるが、軍人としての誇りはしっかりしていて、兄であるシュバルツ大佐を『最も尊敬する軍人』と評している。
しかし、幼い頃から文武両道の秀才である兄と比べられ、何をやっても兄に一度も勝てた試しが無い事から、兄に対してコンプレックスを抱いているのも確かであり、彼が電子工学や機械工学に精通しているのも、兄にはない自分だけのスキルを身につけようと幼い頃からの趣味であった機械いじりを突き詰めていった結果であり、真面目で努力家。
だが、自信が開発したビークに頼り切りな面もあり、兄やバンから「機械に頼り過ぎ」と言われた事があった。特に兄からの言葉はビークを完成させた際、これでやっと一人前の軍人として認めてもらえると思っていた矢先に言い放たれており、その一言が彼にとって相当ショックだったようで「兄に突き放された」と、ずっと気にしてきた描写がある。
そんな一見機会にしか取柄のないように見えるトーマだが、彼自身のゾイド操縦技術は作中で彼自身も成長していく為、58話では宇宙空間で音速の20倍以上の速さでかっ飛ぶストームソーダーをビーク無しで操り、機体分解しないよう紙一重の動作で敵の攻撃を避けながらアーバインと共に直接攻撃にて敵を撃墜するという離れ業を見事にやってのけるまでの域に到達していた。
とりあえず彼の活躍が見たいのなら、39話、41話、43話、56話、58話をお勧めする。
余談だが、最終回エンディング部分の有名な迷言「バン!フィーネさん!二人の愛にメガロマァァァックスッ!!」は声優を務めた伊藤健太郎氏のアドリブだったらしい。