概要
アニメ『ゾイド-ZOIDS-』のガーディアンフォース編序盤から登場したガイロス帝国軍、およびガーディアンフォースに所属する軍人。帝国での階級は中尉。
ちなみに作中では明確に年齢について触れられていないが、某アニメ雑誌の監督インタビューに19歳と記載されていた。
ガーディアンフォースでの階級は明言されていないが、おそらくガーディアンフォース編入前時と同じく中尉と思われる(主人公のバンはヘリック共和国軍人としては少尉、ガーディアンフォースとしては少佐)。
カール・リヒテン・シュバルツ大佐の弟でもあり、任務先で顔を合わせた時には「兄さん」と呼んでしまい、大佐に「シュバルツ中尉」とたしなめられるのがお約束。
愛機は共和国より友好の証として譲渡されたディバイソンで、自ら開発した戦闘AI(人工オーガノイドと例えてもいる)ビークの性能に絶対の自信を持ち、信頼している。尚、彼とビークの会話シーンではビークの音声はただの電子音でしかない為、どうしてあれで会話が成り立つのか全くの不明である。
初登場時は諸事情によりバン達一行をヒルツ一味と勘違いし捕縛する。というお互いに印象最悪な出会いだったが、その際にフィーネに一目惚れ。バンと互いに打ち解け合うまではバンが相手の時とフィーネが相手の時とではがらりと態度が変わっていた。
ちなみにフィーネに一目惚れした件について、女好き、または女性に免疫が無い。と記載される事が多いが、ムンベイに対しては全く無反応である事から察するに、ただ単にフィーネが好みにドストライクだっただけなのではないかと思われる。
性格は自信過剰気味で少々お調子者。そしてかなり要領が悪い。そのせいで噛ませに転じる事も多々あり、バンから「トンマ」と呼ばれた事もある愛すべき馬鹿。
しかし頭はけして悪くなく、むしろ帝国最大の技術機関「ヴァシコヤード・アカデミー」を卒業した秀才。まぁ戦闘AIを自力開発出来てしまうのだから大したものである。
名門軍人の家系「シュバルツ家」の生まれである事からプライドが高く、そのプライドの高さゆえ融通が効かず些細な事で感情的になったりする面もあるが、軍人としての誇りはしっかりしていて、兄であるシュバルツ大佐を『最も尊敬する軍人』と評している。
しかし、幼い頃から文武両道の秀才である兄と比べられ、何をやっても兄に一度も勝てた試しが無い事から、兄に対してコンプレックスを抱いているのも確かであり、彼が電子工学や機械工学に精通しているのも、兄にはない自分だけのスキルを身につけようと幼い頃からの趣味であった機械いじりを突き詰めていった結果であり、真面目で努力家。
だが、自信が開発したビークに頼り切りな面もあり、兄やバンからは「機械に頼り過ぎ」と言われた事があった。が、彼自身の操縦技術が低い訳では無く、また作中で更に彼自身も成長していく為、宇宙空間で音速の20倍以上の速さでかっ飛ぶストームソーダーをビーク無しで操り、機体分解しないよう紙一重の動作で敵の攻撃を避けながらアーバインと共に直接攻撃に持ち込み敵を撃墜するという離れ業を見事にやってのけた事もある。
とはいえ、基本的に噛ませ犬に転じる事が多いのも確かであり、ジェノザウラーの荷電粒子砲で意識不明にまで陥ったり、まんまと敵の術中に嵌って負傷し入院する破目になったり、ヒルツに捕まった上にディバイソンを奪われたりした事も・・・なので入院沙汰、流血沙汰になった回数は登場キャラの中で恐らく一番多いのではなかろうか?
とりあえず彼の活躍が見たいのなら、39話、41話、43話、56話、58話をお勧めする。
余談だが、最終回エンディング部分の有名な迷言「バン!フィーネさん!二人の愛にメガロマァァァックスッ!!」は声優を務めた伊藤健太郎氏のアドリブだったらしい。