概要
アニメ『ファンタジックチルドレン』は、2004年から2005年までテレビ東京系列で放送された。全26話。
なかむらたかし原作によるオリジナルアニメ作品で、SFとファンタジーの要素を盛り込んだ冒険活劇。
輪廻、恋愛、嫉妬、裏切りが入り交じり、張り巡らされた伏線が後半に怒濤の勢いで回収されていくストーリー、そして美しい背景美術と透明感のある音楽が素晴らしい作品となっている。深夜枠らしからぬ絵柄で敬遠された面があり、さらに前半の展開が遅く謎だらけであることもあって本放送時は途中で脱落した人も多く、知名度は高くないが、最後まで見た人には忘れがたい作品となっている隠れた名作である。
なお、本作はネタバレ厳禁アニメである。公式サイトに書かれている設定が物語中盤まで伏せられていたりするので、これから見る人は可能な限り予備知識を仕入れずに見ることを強く推奨する。謎と伏線を積み上げていく序盤10話ほどは話がなんだかよくわからないかもしれないが、頑張って付き合ってみてほしい。
マンガ版は、2004年から2005年までコミックフラッパーで、宮野将一作画にて連載された。全2巻。ヘルガが完全に別人(青髪で巨乳)と化していたり、アニメとはほぼ別物。
ゲーム版はゲームボーイアドバンス用ソフト(アクションゲーム)として2005年5月発売。こちらはアニメのストーリーに忠実で、またアニメとは異なるエンディング(2種類)を見ることができる。
ストーリー
2012年、南の島パパン島で両親と暮らす少年トーマは、ある日島の遺跡でヘルガという無口な少女と出会う。どことも知らぬ場所の絵を描いては、そこに行きたいと言う彼女の願いにトーマは、ヘルガを慕うチットと共に、その場所を探しに行こうとする。
一方、500年前から世界各地にその存在の記録が残る謎の少年少女・ベフォールの子供たち。彼らはティナという女性を探して、永い時を渡り歩いていた。少年少女の失踪事件を追う刑事クックスは、祖父の残した写真から事件とベフォールの子供たちとの関連を疑い独自の捜査を進め、やがて謎の組織「ゲド機関」の存在に行き着く……。
登場人物
ベフォールの子供たち
刑事
ゲド機関
惑星ギリシア
その他
主題歌
オープニングテーマ
「Voyage」
歌 - いのり / 作詞 - 酒井ミキオ / 作曲 - 山崎ますみ / 編曲 - 江口貴勅
エンディングテーマ
「水のまどろみ」
歌 - ORIGA / 作詞 - 濱田理恵 / 作曲・編曲 - 梁邦彦