概要
CV:渡部猛(~33話)、加世幸市(28話:人間態)、依田英助(34話)
ネロス帝国モンスター軍団の豪将(副軍団長)で、狼と蜘蛛の能力を兼ね備えたモンスター。俊敏な動きと鋭い爪と牙による肉弾戦を得意とし、更に爪から発射する光弾や、背中の蜘蛛の部分から吐きかける糸など、飛び道具も多く備える。
その本体は狼の背部に共生している蜘蛛の部分にあり、例え狼の身体が倒されても、蜘蛛の部分が生きている限り何度でも復活が可能。人間の姿にも変身でき、獰猛ながらも頭の回転の早さを活かし、スパイや暗殺任務を主に担当する。人間態ではカギ爪のみを変化させることも可能で、爪の部分を飛ばして攻撃するシーンも見られた。
モンスター軍団の凱聖ゲルドリングがメタルダーとの直接対決を避ける分、軍団員を率いてメタルダーと激突する。
過去にゴッドネロスの命を受け、ネロス帝国の創設に加担しながらもその野望に恐れを抱き、彼のもとを去った後に伊集院財閥を興して財を成した伊集院宗孝とその関係者の抹殺に従事しており、ネロス帝国に押収された伊集院秘蔵のコレクションを狙う怪盗レッドパンサーが現れた際には、過去の任務に対する自負から彼女を捕える任務に名乗りを上げている。このことから寿命が短く設定されているモンスター軍団の中でもかなり永く帝国に所属していたことが伺える。
ゲルドリングがメタルダーに敗れた後はアメリカにスパイとして派遣され、古賀博士の足跡を追っていた仰木信吾の動向を監視、彼が日本に帰国した際には娘の舞諸共誘拐しようとした。(34話によると長いこと追跡していたとのこと)
余談
背中のクモ部分が分離する点も含め、当初は放送当時発売されていた「ゴーストバンクシリーズ」にてフィギュア化される想定でデザインが起こされていた。(しかしながらモンスター軍団で発売されたのはゲルドリングのみに留まった)
ゲルドリングがヨロイ軍団の凱聖クールギンに嫌われていたのに対し、28話にではゲルドリングにではなくクールギンから指示を受けていた上に34話では共に作戦に従事し、15話にて爆闘士ガラドーにウィズダム拉致に協力してもらい「ついでにお前たちの恨みも晴らしてやる」とフォローしていたことからヨロイ軍団との関係は良好だった。
32話にてゲルドリングがクールギンの策略で一時退場になった時に暴魂バンコーラ共々いつの間にか姿を消していたので、ファンの間では「実力はゲルドリングより上だが、ゲルドリングの性格上面倒なので豪将に留まっており、実はクールギンと密約を交わしていたのでは?」という見解がなされている。(メタルダー相手に奮闘したヘドグロスがみそっかす扱いの下っ端で、シリーズ通して良いとこなしのダムネンやザケムボーの方が地位が上な軍団だし)
雑誌「東映ヒーローMAX」によれば、28話で倒されたのが初代、33話まで登場したのが2代目、34話に登場したのが3代目とされている。