概要
テレビドラマ「京都殺人案内」とは朝日放送・松竹製作のミステリー番組のシリーズ。「土曜ワイド劇場」(あいつ除くテレビ朝日系列ほか)にて、1979年から2010年にかけて放送された。
第2作~第32作の主人公である音川音次郎は藤田まことが演じた。ちなみに第1作も藤田が主演を務めたが、原作が異なる為主役は音川音次郎ではなく狩矢警部だった。
(第1作は山村美紗の小説、それ以外は和久俊三のサスペンス小説である)
テーマ曲「夜霧のシルエット」はクロード・チアリが担当(ただしこちらも第2作以降)。
もの悲しげで郷愁を誘う旋律が傘を携え歩く藤田演じる音川音次郎の姿にマッチしていた。
ただし、土曜ワイド固定のエンドテーマが作られた関係で2000年制作の第23作よりエンディングは夜霧のシルエットから土曜ワイドのエンドテーマに切り替わる形態となっている。
また、名前に京都と入っているが、大体犯人ゆかりの地は京都ではないので、ある種の旅番組の様相を呈しているのも本作の特徴である。北は北海道から南は沖縄まで。挙げ句の果てには日本を飛び出して韓国、釜山にも。おい京都はどこ行った。
これについては作中でも指摘されており。
秋山捜査一課長「音やん、おまはん、たまには京都の事件は京都で片付けなはれ。どんだけ出張したら気ぃ済むんや。」
という台詞がある。
「京都殺人案内」の各キャラクターについては音川音次郎の項を参照。
なお、藤田まこと氏と遠藤太津郎氏は本作の第32作が遺作となっている。
主演の藤田の死去でシリーズは終了したが、2018年2月にフジテレビ系列(ただしアソコ除く)の「金曜プレミア」にて橋爪功主演で『新・京都殺人案内』が放送された。こちらも松竹が制作している。
余談になるが、Wikipediaにある当該記事の放送日程の項には課長への土産がリスト形式で載っているという妙な充実ぶりとなっている。