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遠野物語の編集履歴

2011-05-13 11:07:25 バージョン

遠野物語

概要

遠野物語とは、柳田国男による著作。

近代における日本の民俗学研究の第一とされる。

柳田国男が、岩手の山奥にある遠野郷から蒐集した、土着の伝承を、小説のような文体で記した物。

この前にも柳田は民俗学の書物を記しているが、内容が堅苦しかったためか人気が出なかった。

反面こちらは、民俗学の書物というよりも「怪異集」や「童話集」のような扱いを受け、印刷費用を容易に回収できた。

この書物に対する書評は、泉鏡花田山花袋が積極的に記した。


内容

よくある昔話のような「昔々あるところに」という形式と違い、具体的な場所や人名が出ているのが特徴である。

この書物によって有名になった妖怪や怪異として代表的なものは、座敷童子マヨヒガなど。

要するに同人屋にうれしい資料である。

原文は文語体なので少々読みづらいため、今から手にとろうと思うならば、まずは口語訳から読むといいだろう。

場所が遠野(岩手山中)であるため、当然ながら山とかかわりのある人々の文化であるので、そういう物を知りたい人にもいい書物と思われる。

ただし、海に関わる伝承や妖怪はからっきし登場しないので、そういうものはまた別に調べる必要があるだろう。

マタギやサンカなどの記述もちらほら見られる。

話は比較的近代のものも含まれており、著作時点の前年、という話すら収録されている。

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