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概要編集

お前のところにクマ送る」は、現秋田県知事、佐竹敬久氏の発言(であるが、秋田県の電話対応の職員は全員こう思っている可能性が高い)。


背景編集

秋田県のみならず、九州沖縄県除く日本全域では、クマ(北海道:ヒグマ、それ以外:ツキノワグマ)の被害にあっている。そのため、人里に出た場合や人を襲ってしまった場合はさらなる被害を食い止めるため、駆除をすることになる。

そのクマの駆除が報道される度、動物愛護を重視する人たちからこのような言葉が投げつけられる。


「熊が可哀想」と...

※ただし、人里に出没するツキノワグマは「凶暴なオス」(ツキノワグマのオスは、母子連れの同族に遭遇した場合、子熊を殺して母熊をレイプし自分の子供を産ませるという鬼畜胸糞エログロにも程が有る習性を持っている)の縄張りを避けて人里に逃げてきた母子連れの場合が多いので、元から可哀想な状況の熊だったと言えない事もない。

※もっとも、それを人間視点で見ると、「人里に出没するのはツキノワグマの中でも小柄な個体(メスと子供)の可能性が高いが、同時に複数頭出没する可能性もまた高い」という事なのである。

※しかも、母熊を失った子熊は冬眠をせずに人里に居着いてしまう危険性が有る為(なにせ、成獣のオス熊の縄張りよりも人里の方が遥かに安全なので)、母熊の殺害に成功した場合こそ、子熊も1頭残らず確実に殺さないと、後々、面倒な事になる人里に下りてきた熊が実は母親を何かの理由で失なったり母親とはぐれたりした子熊だった場合も、やっぱり確実に殺す必要が有る早い話が人里に下りてきたのが可愛く見える子熊だった場合こそ母子づれだろうが単独だろうが確実に殺せという……殺(や)ってる猟師さんのメンタルが心配になるような事情まで存在している。

※例えば、「山林中でツキノワグマの餌となる果実・木の実・植物などが不作だった」という期間が、たまたま何年か続いた場合、動物愛護的な理由であれ、猟師や銃弾などが不足していたなどの現実的な理由であれ、1年目で、「母子づれのツキノワグマが人里付近に下りてきた」際に「母熊は殺すが子熊は見逃す」という対応をしてしまえば、2年目から人里付近に出没するツキノワグマは「餌の不足などで山から下りてきた熊+成獣のオスの縄張りを避けて人里付近に居着いた子熊の成れの果て」になってしまい、悪循環が加速度的に進行する羽目になる。もちろん、秋田県に関しては、このような事態が原因で、ツキノワグマが異常に人里に下りてくる現象が発生している可能性は低いが。


もちろん、その気持ちは分からなくもないが、クマと直接対峙したり、襲われことがある人からは(仮に、そう言ってる人が実はツキノワグマの殺処分に関する諸々の事情をちゃんと知っていて「他に方法が無いとしても感情的に余りに耐え難い」「軽々しく『熊を殺処分する』とか言ってるが、子熊まで殺す覚悟有るのか?」「何で、秋田だけ異常な事になってるんだ? マズい事でもやってるんじゃないのか?」となった上での発言だったとしても)「人の心とかないんか?」と思われるレベルの発言である。

TwitterなどのSNSで抗議するならまだしも、これが次第にエスカレートしていき、ついには電話で各都道府県庁に直接抗議をする人が増えていき、電話対応する人がノイローゼになるというケースも多発した。

(ただし、後述するように、この発言が有った頃の「人里への熊の出没数」に関しては「例年より異常に多い県が山程有る中で、秋田県が2位以下に大差を付けた圧倒的1位。秋田の近隣の県ですら『秋田県が完全に地獄と化していた時点ですら"例年より少し多いかな?"程度』『自分の県でも人里への熊の出没数が異常に多くなった時点でさえ、同時期の秋田に比べれば遥かにマシ』。何で秋田だけ『酷さが近隣の県を含めた他所とは桁1つ違う』のか原因すら不明」という状態だったので、他県に比べて秋田県の職員の熊対応の仕事は元から無茶苦茶多い→人里に下りてきた熊の殺処分数も他県より多い→抗議も他県より多い→元から無茶苦茶だった県職員の仕事量が更に増える、という悪循環に陥っていた可能性も高い)









しかし、秋田県の対応は一味違った...


「すぐ切ります。ガチャン。こういう方は話してもわからない」


これは、2024年10月、秋田県知事の佐竹敬久氏が発表した、クマに関する抗議電話から職員を守るための対応策である。秋田県の答えは「(話が通じないから)諦める」であった

(もっとも、人里に熊が出没してる他県に比べてさえ、何故か、秋田県だけ頭抜けて酷い事になってるので、抗議・苦情への対応の余力すら元から無かった可能性も考え得るが)



そして、11月30日には秋田市のスーパーにクマが侵入し、男性従業員を襲ったという事件が発生した。そして、当該のクマは2日後に捕獲されたあと駆除された。

すると、秋田県に電話とメール合わせて98件の意見(という名の苦情)が寄せられ、そのうち駆除に反対する内容は35件なかには説明しても理解を得られず(まぁ、説明したくても「人里に熊がやたらと下りてきてる地域の中でも秋田県だけが更に異常な事になってるんです。原因は全く不明です」というのを、どう説明すれば良いかという問題も有るが)、通話が30分以上になるというケースもあった(もっとも、抗議した側からしても、現実で起きてる意味不明な事態について正確かつ正直に説明・反論されればされる程、相手が訳が判らない事を言ってるようにしか思えないだろうが。何せ、実際に起きてる事態がマジで訳が判らないので)。


そして、12月17日の秋田県議会予算特別委員会で質問受けた際、佐竹知事は


「(苦情電話が)きたら、完全に相手を威嚇する。“お前のところにクマ送るから住所を送ってくれ”と。こうすると、相手は電話を切ります」


と発言した。


この発言に対して、秋田県民からは、

「ちょっとしたジョークも込めて言ってるのかなとは思う。言われた方が真に受けて怒るのもどうかと思う」

「佐竹さんのいうことは、秋田の人たちはまあ、言葉はちょっとあれだけれども真意はわかるんだよね


Twitter民(おそらく非秋田県民)からは、

「こんな馬鹿げた発言をするヤツが知事になれるんや」

秋田知事いいねぇ!自分の住んでいる地域にクマが出る恐怖を直に感じてもらうといいよ」


...と意見は様々であるが、肯定的な意見が多い。



ともかく、「お前のところにクマ送る」「すぐ切ります。ガチャン。」などの佐竹知事が発した発言は、大手メディアで流され、それがTwitter等のSNSにより拡散されて一種のネットミームと化した。


ただし、後述の通り、この発言が有った時期の秋田県における熊の出没状況は「例年よりも遥かに人里での熊の目撃・出没が多い隣県より何故か更に目撃数・出没数が1桁多い。何で『2023年以降にツキノワグマが、やたらと人里に下りてきている』県が数多有る中でも秋田県が『2位以下に冗談みたいな大差を付けた圧倒的1位』なのかの原因・理由は全く不明(県民からすれば、こんな嫌な「圧倒的1位」もそうそう無い)」「人里での熊の出没数・目撃数が『物量こそパワー』『戦いは数だよ兄貴!』状態」「ツキノワグマの習性・生活パターンについての、これまでの常識からすると、明らかに何かがおかしい(野生では群を作らない筈のツキノワグマが同じ集落で1〜2時間の内に複数組の母子づれが一度にやって来たか、野生状態では有り得ない筈の「ツキノワグマが群を作る」事が何かの理由で起きたとしか思えない頭数目撃される)」ような意味不明な事になっており、そもそも、人里に下りてきた熊を殺処分したくても、猟師も猟銃も足りてない可能性も有るが……。


後述する県知事の提案してる対策は確かに無茶苦茶なモノだが、そりゃ「熊を皆殺しにした場合に、国内法や国際条約に多少違反しようが、どんな非難を浴びようが、生態系にどんな予想外の影響が起きようが、まずは、県内の熊を(人里に下りてきてないものも含めて)皆殺しにしたい」と思いたくもなるだろう。


余談編集

佐竹敬久氏は、さらに、クマ駆除のための新兵器も模索しており、


ドローンに物をぶら下げて上から落とし、小さい爆発物を食べてもらってリモコンで(クマの)腹の中で破裂させる。こんなこともある」


と言っている。なお、この方法は「対人地雷の使用、貯蔵、生産及び移譲の禁止並びに廃棄に関する条約(オタワ条約)」に引っかかる可能性があるため、実装は厳しいと思われる。


なお、2020年代のツキノワグマの人里への出没は……何故か秋田県は目立って多く、秋田県の南隣の山形県は秋田県よりも遥かに少ない。(秋田県で「ツキノワグマが異常に人里に下りてくる」事態になった時点でも「例年よりは多いかな?」程度であり、山形県でもツキノワグマが異常に人里に下りてくるようになった時点ですら「同時期の秋田県に比べれば、まだ天国」である。くどいようだが、山形県は秋田県の南隣である

ツキノワグマそのものの人里での目撃例だけではなく、「熊棚」と呼ばれる「熊が樹上で果実・木の実を食べた痕跡」などの熊出没の痕跡も(人里やその近辺に関しては)山形県の方が少ない。

一方で秋田県では、1つの集落で1〜2時間の内に10頭前後のツキノワグマが目撃されるなどという無茶苦茶な事態が発生した事も有る。(注:通常、ツキノワグマは母子連れを除いて群を作りません。また、母子だとしても、通常は母1頭+2〜3頭の子熊です。考え得るとしたら「母子連れが2〜3組、ほぼ同時に同じ集落に出没した」か「これまでは野生状態では有り得なかった『ツキノワグマが群れを作る』事を促すような重大な環境・状況の変化が起きているが、その変化を何故か人間側が全く把握できていない」ぐらいです)

原因は不明だが、秋田県内でも出没地域に偏りが有る事などから、熊が山林内で食べている植物・果実・木の実などが不作だったが、どの程度不作だったかは、秋田県と山形県は大きく違っており、更に秋田県内でもマシな地域と酷い不作だった地域に偏りが有るものと思われる。

また、これまでツキノワグマが余り食べてこなかった穀物類などを人里の下りてきたツキノワグマが食べているという報告も有るので「平年に食べている食物の不作に伴なうツキノワグマの食性の変化が、たまたま、秋田県で最初に起きた」などの可能性も考えられる。

なお、県のWEBサイトで公開している熊の出没・被害に関しても、山形県の方が秋田県よりも詳細であり、下手をしたら秋田県のツキノワグマの余りに異常かつ無茶苦茶過ぎる出没件数に対して、県当局の統計を取ったり情報を分析したり県民に報せるべき情報の編集・整理をやったりする為のマンパワーが全く足りていない可能性すら考えられる


🤖「麻酔を使えばいいのに...」編集

動物愛護を重視する人が言いがちな意見。熊に対する麻酔には、狩猟免許の他に都道府県知事が許可する麻薬研究者」の資格が必要であり、その資格の習得も容易ではない。さらに、その資格を持っていたとしても、その麻酔銃を扱うのは至難の業で、対象に当てるのは難しい。さらには、もし当たったとしても、その麻酔がクマに効くかどうかも怪しいし、麻酔の量を間違えるとクマが死ぬ可能性もある。そのため、駆除の代替として、非効率かつ成功率も低い麻酔が使われることは現実ではぼぼない。


技能だけでなく、麻酔銃の性能にも限界がある。当たり前だが、麻酔銃が当たっただけでは意味がない。他の薬品もそうだが、薬は有効箇所に到達して初めて効果が発生する。熊の表皮は人間よりもはるかに厚い脂肪で覆われており、これを貫いて皮下組織に麻酔を注入しなければならない。拳銃程度では目や口内を狙わない限りまず効かない。そこで起こる問題が、「麻酔薬を入れた弾丸」を「熊の脂肪を貫いて」撃ち込むにはどうすればいいか。

銃という言葉から勘違いされやすいが、麻酔銃の有効射程は約10~30mと猟銃などより非常に短い。麻酔銃はその性質上、着弾してから注入するまで抜けないように弾丸の注射針を撃ち込まなければならない。そのために銃を使っているのである。しかも薬を入れた弾丸は通常の銃弾と比べてはるかに重く大きいため、射程距離は落ちる。熊のような大型動物を捕獲するためには麻酔の量を増やす必要があるためより重い弾を使わなくてはならず、射程距離はさらに落ちる。男子高校生のハンドボール投げと大差ないと言えば、その短さがわかるだろうか。当てるだけならそれこそ弾を手で投げた方が早いし飛ぶ。

そのため、至近距離で撃つのが必須。当然、外したら熊の標的になる。仮に当たったとしても、熊のように体の大きい動物、しかも麻酔銃を当てられて興奮状態の場合は効き始めるまで時間がかかる。麻酔が注入されてから効くまでに数時間がかかる。(当たったら即昏倒レベルの麻酔は致死量である)野生の熊は攻撃されたら反撃する。当てても熊の標的になる。日本に生息しているヒグマは時速約60km、ツキノワグマでも時速約40kmである。目の前の熊から逃げるというのは、走って車から逃げるのと大差ない。当然、殴られれば一発で致命傷になりうる。つまり、1回ごとに使用者が犠牲になる可能性が非常に高い。

そして、適正な麻酔薬の量は実際に対象の熊を見て判断しなくてはならない。基本的に適正な薬の量は体重から算出するが、街中で暴れている熊が都合良く体重計に乗ってくれるわけがない。場所は動物園ではないのである。するとどうなるか、体重を目測で計測し、推定体重の下に麻酔の量を決める必要がある。そのため、麻酔の量が適切だったか当たるまでわからない状態で使用しなければならない。当たったとしても少なければ効果なし、多ければ銃殺と変わらない。おまけに、使用するのは弾丸である。当たり方次第では注入がうまくいかない場合もある。当たっても十分な量が注入できる保証はない。効果がなかったとしても注入失敗か薬不足かわからない。熊を捕獲しなければどれだけ注入できたのかわからないのだから。当然、薬の調整中は熊が徘徊しているし、失敗すればやり直しである。その間も住民や家畜、ペットが襲われる可能性がある。


「麻酔銃使って捕獲しろ」は、近隣住民が襲われる危険がある中で、1回ごとに犠牲者が出る可能性のあるトライアル&エラーをしろと言っているようなものである。おまけに、山に送り返しても戻ってくる可能性もあるし、麻酔に耐性ができる可能性もある。



関連項目編集

秋田県 佐竹敬久 ツキノワグマ


動物愛護アニマルライツ:電話をする人のほとんどはこれだと思われる。


三毛別羆事件OSO18十和利山熊襲撃事件:クマの恐ろしさがわかる事件。

なお、三つ目はツキノワグマが引き起こした熊害事件である。

ただしツキノワグマとヒグマの間には「ツキノワグマのオスの成獣の中でも重量級は、ヒグマのオスの成獣にとっては軽量級」ぐらいの戦力差が有る事に留意。

ツキノワグマでさえ「歩く死亡フラグ」なのに、ヒグマは更に無茶苦茶なのである

単純に体格≒戦力と見做した場合、人里に下りてくるツキノワグマ≦山林で遭遇したツキノワグマ≦ヒグマと考えて概ね間違いない(くどいようだが、一番弱い「人里に下りてくるツキノワグマ」さえ、人間にとっては洒落にならない代物なのである)。


くまモンテディベアプーさん:「クマを殺すな!!」と言っている人が想像していると思われるクマのイメージ。言うまでもなく現実の熊は人間を簡単に殺せる&専門家以外には手に負えない猛獣である。

※ただし、前述の通り、山林で遭遇するツキノワグマはともかく、人里に下りてくるツキノワグマは、メスか子供、つまりツキノワグマの中でも小柄な個体≒相対的に可愛く見える個体でもある可能性が高い。

※ただし、これまた前述の通り、人里に下りてきたツキノワグマが可愛い子熊だった場合こそ、確実に殺さないと後々面倒な事になる訳だが……。

※また、「専門家」と言っても日本の伝統的なツキノワグマ猟のやり方は、言わば「地形補正(崖などの熊が逃げる場合の動きに制約が有るような場所に居た時に狙う)・季節補正(春先の残雪などの「遠くから見ても熊が目立つ」状況で狙う)が有る状況での遠隔攻撃」が基本なので、「想定してない季節に人里に下りてきた熊」に対しては、ノウハウが通用しない可能性も有る。


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