概要
「お前のところにクマ送る」は、現秋田県知事、佐竹敬久氏の発言を切り取ったもの(であるが、秋田県の電話対応の職員は多分全員こう思っている可能性が高い)
背景
秋田県のみならず、九州・沖縄県除く日本全域では、クマ(北海道:ヒグマ、それ以外:ツキノワグマ)の被害にあっている。そのため、人里に出た場合や人を襲ってしまった場合はさらなる被害を食い止めるため、駆除をすることになる。
そのクマの駆除が報道される度、動物愛護を重視する人たちからこのような言葉が投げつけられる。
「熊が可哀想」と...
もちろん、その気持ちは分からなくもないが、クマと直接対峙したり、襲われことがある人からは「人の心とかないんか?」と思われるレベルの発言である。
TwitterなどのSNSで抗議するならまだしも、これが次第にエスカレートしていき、ついには電話で各都道府県庁に直接抗議をする人が増えていき、電話対応する人がノイローゼになるというケースも多発した。
しかし、秋田県の対応は一味違った...
「すぐ切ります。ガチャン。こういう方は話してもわからない」
これは、2023年10月、秋田県知事の佐竹敬久氏が発表した、クマに関する抗議電話から職員を守るための対応策である。秋田県の答えは「(話が通じないから)諦める」であった。
そして、11月30日には秋田市のスーパーにクマが侵入し、男性従業員を襲ったという事件が発生した。そして、当該のクマは2日後に捕獲されたあと駆除された。
すると、秋田県に電話とメール合わせて98件の意見(という名の苦情)が寄せられ、そのうち駆除に反対する内容は35件、なかには説明しても理解を得られず、通話が30分以上になるというケースもあった。
そして、12月17日の秋田県議会予算特別委員会で質問受けた際、佐竹知事は
「(苦情電話が)きたら、完全に相手を威嚇する。“お前のところにクマ送るから住所を送ってくれ”と。こうすると、相手は電話を切ります」
と言い切った。
この発言に対して、秋田県民からは、
「ちょっとしたジョークも込めて言ってるのかなとは思う。言われた方が真に受けて怒るのもどうかと思う」
「佐竹さんのいうことは、秋田の人たちはまあ、言葉はちょっとあれだけれども、真意はわかるんだよね」
と、非秋田県民(Twitter民)からは、
「こんな馬鹿げた発言をするヤツが知事になれるんや」
「秋田知事いいねぇ!自分の住んでいる地域にクマが出る恐怖を直に感じてもらうといいよ」
と意見は様々である。
余談
佐竹敬久氏は、さらに、クマ駆除のための新兵器も模索しており、
「ドローンに物をぶら下げて上から落とし、小さい爆発物を食べてもらってリモコンで(クマの)腹の中で破裂させる。こんなこともある」
と言っている。なお、この方法は「対人地雷の使用、貯蔵、生産及び移譲の禁止並びに廃棄に関する条約(オタワ条約)」に引っかかる可能性がある。
🤖「麻酔を使えばいいのに...」
動物愛護を重視する人が言いがちな意見。熊に対する麻酔には、狩猟免許の他に都道府県知事が許可する「麻薬研究者」の資格が必要であり、その資格の習得も容易ではない。さらに、その資格を持っていたとしても、その麻酔銃を扱うのは至難の業で、対象に当てるのは難しい。さらには、もし当たったとしても、その麻酔がクマに効くかどうかも怪しいし、麻酔の量を間違えるとクマが死ぬ可能性もある。
関連項目
動物愛護 アニマルライツ:電話をする人のほとんどはこれだと思われる。