プロフィール
(データはギャラクシースピリッツにて)
概要
「聖闘士星矢」アスガルド編に登場する神闘士。アメジストの怪しい輝きの二つ名を持ち、紫水晶の神闘衣デルタローブをまとう。神闘士の中で唯一、ヒルダの変貌の理由を知っていた。
バドを含む神闘士8人のなかで、最も小柄で最軽量な戦士。
(トール>ジークフリート>ハーゲン=バド=シド>ミーメ>フェンリル>アルベリッヒ)
性格
自ら「アスガルド一の頭脳」と称するほどに優れた頭脳を持つが、ニーベルンゲンリングをはめられる前のヒルダには追放も仄めかすほどに強い調子で叱責され、フレアにもたしなめられたほど利己的な性格。「オーディーンの栄光に奉仕する人々を代々束ねてきた家柄」(つまり祭司長、ことによるとオーディーンの地上代行者を出せる家系であった可能性もある)の出身であり、家格に対する自負も強い。
アスガルド、全地上を支配する野望を抱く野心家であり、神闘士に選ばれたことを好機ととらえている。
必殺技、実力
炎の剣による斬撃(剣術で戦った神闘士は彼が二人目)、敵を紫水晶の柱に封じ込めるアメジストシールド、森の精霊を操るネイチャーユーリティーの三つの必殺技を駆使して戦う。このほか、紫水晶の恐怖を背景にした巧みな話術による心理戦も得意とする。敵の隙を作るため故意に実力を低く装ったり、倒されたと見せて奇襲を仕掛けるなど戦術にも優れる。
魔鈴との戦いから判断するに最低でも上位の白銀聖闘士と同等の実力はある模様。だが司祭の家の出であり純粋な戦士でなかったが故か単純な打撃系の技は炎の剣での斬撃しかなく、炎の剣を使った必殺技は持ち合わせていない。魔鈴との戦いでは無名の拳打も使用したが、同格の敵に対して対して決め手となるほどの威力はない模様。
この決定打不足は最終的に彼の命取りとなった。
最期
魔鈴、星矢、氷河を次々に倒すも、ネイチャーユーリティーの欠点、アメジストシールドとネイチャーユーリティーを同時に撃てない弱点を看破した紫龍によってアメジストシールドを廬山昇龍破で破られ倒される(ただし、肉を切らせて骨を断った紫龍もアメジストシールドをまともに喰らって命に別条はなかったものの、暫くの間ノックアウトされていた)。
その死はヒルダに嘆かれることはなかったとされるが、ヒルダが「祖国を守るために命を落とした若者たち」と死んでいった神闘士のことを語った際には彼の姿も他の七人同様北斗七星に重なるように現れており、導き切れなかった分他の七人より深い悔恨があったがゆえに嘆きの声を発さなかったとも思われる。
余談
彼の神闘衣のモチーフは恐らく自然を象徴する霜の巨人か炎の剣を持つ巨人スルトと思われる。
また、黄金魂ではニーズヘッグのファフナーという、アルベリッヒと同じような狡賢く卑劣な手段も平然と使うが実力は明らかに他六名に劣る神闘士が出ている。(尤もこちらは自分がオーディンの代行者になろうという大それた野望は抱いてはいなかった)