江戸っ子とは、出身地域から連想される性格の一つである。
概説
江戸時代から広まった、人間性を現す言葉の一つ。
そのまま江戸で生まれて江戸で育ったを指す。
短気で現金、仁義に厚く、しかし見栄っ張りで勝負好き、というのが凡そ言われる性格である。
「江戸言葉」にもその気質は見受けられ、口をあまり開かず早口で捲し立てるようにしゃべるせいで、「ヒ」が「シ」になったり、「アイ」・「アエ」・「オイ」が「エー」、「ウイ」が「イー」と変化する。
また「粋でいなせ」という特有の美意識を持ち、「風情を愛し、懐が広く、押しつけがましくない」行動をさりげなくやってみせる者を大いに称賛した。美男美女ならより大きく話題に上らせた。
流行りものも大好きで、流行には敏感。しかしそれを他人に指摘されることを嫌うへそ曲がりな性分。
そして負けず嫌いで、何事も相手より優れていないと気が済まない。特に見知った相手なら、なおのこと負けずにはいられない。
分かりやすくまとめるなら、80年代から90年代に流行った不良漫画の主人公のような感じだろうか。
トリビア
厳密にいうと、江戸っ子と認められるのは今でいう山手線環内の下町出身者。
創作での該当者
- 両津勘吉(『こちら葛飾区亀有公園前派出所』)
- 涼風、(谷風)
- ※ただしどちらも、狭義の江戸出身ではない。