機体データ
概要
高機動装備『アヴァランチユニット』を装備したガンダムエクシア。設計者はイアン・ヴァスティ。
アヴァランチユニットには大容量のGNコンデンサーを搭載しており、チャージされたGN粒子を一気に放出して加速力を生み出し、高速移動をすることが可能なほか、戦闘時ではその速さを活かして破壊力のある攻撃を行うことも出来る。また、すぐに戦地に投入できるというメリットもある。
肩と腕を連結して空気抵抗を減らすことで速度を高めたり、GNフィールドを薄く展開して気流をコントロールすることも出来るが、GN粒子の消費量は非常に多く、10分で出し切ってしまうため使用時間は限られている。また、出撃1時間前からGN粒子をGNコンデンサーにチャージしなければならないという大きなデメリットもある。
アヴァランチユニットはパージ可能であり、デッドウェイトにならないようになっている。
アヴァランチは英語で「雪崩」を意味し、前にいる敵を一瞬で蹴散らしてしまうことから名づけられている。また、形式番号の『hs』はハイスピード、『A01』はアヴァランチ型の1号機を意味する。
政治歴史学者のロベール・スペイシーは本機を目撃したことがきっかけでモビルスーツ開発史研究者となっている。
尚、刹那とJB・モレノがアフリカで起きたウィルステロ事件の際にワクチンを移送するべく武装を外して現場に急行した事もあった。
武装
基本的に元のエクシアと同様で、取り回しを考慮して上半身に集中して装備されている。
GNバルカン
エクシアの腕部に装備されている小型ビーム砲。
GNビームサーベル
両肩ウエポンアームに2本装備されている武装。
GNビームダガー
両肩ウエポンアームに2本装備されている武装。GNビームサーベルより刃が短く、投擲用として使用することも可能。
GNソード
右ウエポンアームに装備されているガンダムエクシアの主武装。刀身にGN粒子を定着させており、高い切断力を持っている。
GNロングブレイド・GNショートブレイド
左ウエポンアームに装備されている実体剣。GNソードより小振りだが刀身にGN粒子を定着させているため、切断力は高い。
派生機体
ガンダムアヴァランチエクシアダッシュ
通称は「アヴァランチダッシュ」。
ガンダムアヴァランチエクシアにさらなる追加装備「ダッシュユニット」を装着した機体。
ダッシュユニットにはGNバーニアとGNコンデンサー等が内蔵されており、これによって宇宙でもアヴァランチユニットが使用可能となった他、機体の運動性や機動性も向上した。またGN粒子の質量可変効果の利用によるAMBAC機能の強化も図られており、両ユニットのGNコードは展開・収納が可能。格闘戦などで効率よくAMBAC効果を活かす際にはコードを展開し、破損の危険がある場合は収納する(収納時は複雑なAMBAC機動が不可能となる)。一方、この機能により操作性が以前よりも低下している。
また、高機動モードと高速移動モード、GN粒子最大開放モードの3つの形態をとる事が可能。
出撃する1時間前からGNコンデンサーに粒子チャージを始める必要があるのは相変わらずだが、技術革新でGNコンデンサーの性能が向上した為、以前よりも稼働時間が延長されている。
ダッシュユニットのデータは後のGNアーマーの開発にも役立てられた。
高機動モード
機体の重心から離れた位置になるよう肩部や脚部の追加装備を大きく展開し、粒子質量を変化させる事でAMBAC能力を向上させる形態(重心から離れれば離れるほど高い効果が得られるという)。宇宙での格闘戦の際に特に有効で、GN粒子を消費せずに高速かつ細かな動きが出来る。
高速移動モード
全身のGNバーニアを展開するモードで、驚異的なスピードを誇る。
アヴァランチエクシアでは肩部と腕部の追加装備を合体させる事で空気抵抗を減らすようになっていたが、本機は宇宙で運用される事からその必要がない。
GN粒子最大開放
機体各部からGN粒子を高濃度で散布する形態で、近距離での機動性が向上する。
トランザムシステム使用時にとる形態だとされ、この形態のデータは後にトランザムを使った戦術データの基となった。
ガンダムアヴァランチアストレアTYPE-Fダッシュ
フォン・スパークが所有する擬似太陽炉搭載型モビルスーツ。
フォン専用ガンダムアストレアTYPE-Fにアヴァランチユニットとダッシュユニットを装着している。
両ユニットは本来、どちらもガンダムエクシア用に開発された物である為にパーツの一部が取り付けられず、それらは強引に装着するか外されたままとなっている。
とはいえ、それでも両ユニットに搭載されているGNコンデンサーの性能向上により高い性能を誇る。
カラーリングも機体に合わせて赤基調に変更された