「最低でも3週間は必要だ。分かってると思うが、一度カプセルに入ったら治るまで出られんからな?」
CV:四宮豪
概要
金髪のマッシュルームカットと黒いサングラス、顎鬚が特徴的なソレスタルビーイング所属の医師。00Pで登場した若い頃は、金髪ロングヘアーのイケメンという容姿だった。
「JB・モレノ」はプトレマイオス乗艦時の名前で、00Pでは「ジョイス・モレノ」と名乗っている(一説では本名とされる)。
AEU出身のイアン・ヴァスティとは旧知の仲であり、以前は国境なき医師団に所属していた。ガンダムを偶然に目撃したことを機にイアンと共に組織にスカウトされる。
プルトーネの事故を機に、GN粒子の特性などの研究を進めており、特定の高エネルギー条件では毒性を持つことを発見する。その過程で、ヴェーダには医療や生物学について武装組織にしては不必要なほどの膨大なデータが蓄積されており、細胞異常を修復するナノマシンすら生み出せること、また組織にはグラーベ・ヴィオレントのようにまったく年をとらない、人ならざるものがいることなどから、イオリア・シュヘンベルグが、紛争根絶の先に人類の進化を目指していたことを推測していた。
その後、武力介入を本格化する際にプトレマイオスに医師として乗艦した。
活躍
TVアニメ版
アニメ本編では第9話でクリスティナ・シエラの口から存在が語られており、気分が悪くなったフェルト・グレイスを診察していた。
そして国連軍との闘いである第22話から本格的に登場。
ガンダムをサポートしていた量子コンピューター・ヴェーダが敵の手中に落ちたことを知って戦意を喪失したティエリア・アーデをかばい、パトリック・コーラサワーの攻撃で右目を負傷したロックオン・ストラトスの治療を行った。冒頭のセリフはその時にスメラギ・李・ノリエガから「ロックオンの目はどれくらい治るのか?」という問いに答えた時のもので、最初で最後の声付きのセリフだった。
国連軍による総攻撃時、アルヴァトーレの砲撃によってプトレマイオスが被弾。その時メディカルルームが損壊してしまい、モレノはその損壊に巻き込まれる形で死亡した(この時ヘルメットをかぶっているが、爆発に巻き込まれて左腕に小さな瓦礫がいくつも刺さっており、バイザーが破損し壊れたサングラスも漂っているのが確認できる)。この時、旧友であるイアンは彼の死を悔やんでいた。
西暦2312年時点(アニメ2ndシーズン)でのラッセ・アイオンの擬似GN粒子の毒性による細胞異常は、GN粒子の特性について知識を持っていた彼が生きていれば、ある程度は抑えられたかもしれない。
外伝漫画
プルトーネの悲劇(惨劇)により、テロメア破損をはじめ、様々な傷を負ったシャル・アクスティカの治療を行っている。そこで、高濃度のGN粒子の毒性を発見し、それを除去した。第3世代のガンダムが発するGN粒子に毒性がないのはこのため。
長年の研究過程でイノベイドの治療方法についての資料を遺しており、死して数年経ちその資料はかつての弟子の元に渡る。さらに数年後、彼が予測した「人類の進化」が弟子の前で起こるのだった。