憎んでいる、概要を
「憎んでいる、すべてを」というグラーフ・ツェッペリンの台詞をかわいくしたもの。別に肉がスベスベしてるとかそういうのじゃない。台詞を見るとかなりデリケートな事情をもっている事がわかるかもしれないが、なんでこんなヤブを突いて蛇を出すような真似がされたのだろうか。
入手した指揮官諸君ならわかると思うが、グラーフは死や滅びに纏わる言い回しを多用し、非常に悲観的、退廃的な感情を抱いたセリフが多く、指揮官にも好感度が高くないと憐みの眼を向けてきたりと全てを知っているからこそそのすべてに怒り、憎しみ、そして諦めているような発言が多い。
だが、だがだ。
彼女を寮舎に入れるとすべてが変わる。
寮舎にいると突然艤装展開して謎のレーザーキャノンでも撃とうとするが不発に終わるのをなあなあで隠す御茶目な姿を見せ、
つまむとニコニコと楽しそうに手足をフリフリし、
GTに空の彼方に飛ばされた後でも楽しかったといわんばかりにパラシュートで降りてきて、
お立ち台ではパシャパシャ撮られる中艤装展開して取れ高を保証し、
メガステージではサンディエゴを背景にニコニコしながらノリノリで手を振り、
お風呂に入ると幸せそうな顔で湯船を堪能し、
ベッドに乗ると幸せそうに眠りにつく。
…あれ、この人すべてを憎んでいるはずでは?
そう思いたくもなるくらいには寮舎で存分に休憩しまくるのである。台詞の一言目には「はぁ?」がお約束、固有モーションでも涙目でブチ切れしまくりで何に乗せても頬を膨らまして不満げなアドミラル・ヒッパーも真っ青な程のエンジョイっぷりである。
仕事とプライベートのオンオフはきちんと切り替えるドイツ人らしいと言えばらしいかもしれないが、憎しみという簡単に切り離せようもない感情すら完全にオフにしてプライベートを楽しむ姿は「にくすべ」という単語を生み出すには十分すぎたのであった。
その割には普段のセリフはにくすべを始め、「神を葬ろう」だの「黒山羊の角笛」がどうとか言っており、そんな素の楽しそうな姿のために、ただの中二病を疑われる始末。
すべてをにくんでいるかどうかはさておき、人生を楽しむのは大事だというのは同郷の駆逐艦も言っていることなので何も問題は無いのである。
なお、この「にくすべ」っぷりは、イベント本編でも同じくらい悲壮に包まれた姿を見せ、発言もことごとく達観的なティルピッツにも当てはまる。ただ彼女の場合、北の寒さには「慣れた」だけで、孤独を「味わった」だけなので、北で冷えついて孤独のままでいる事を望んでいるわけではないので、存分に温めて差し上げよう。
また、敵対国の人だが、最近だとDoYも戯曲的な言い回しをする割に寮舎だと普通にニコニコエンジョイするのでにくすべ側扱いされつつある。
一方で同じ鉄血のローンの方は普段こそ柔和そうな雰囲気だが、言動の端々からは根深い狂気と破壊性が滲み出ているというグラーフとは正反対のギャップがあるキャラであり、そのため一部では彼女こそ本当の意味で全てを憎んでいる“にくすべガチ勢”として恐れられているとか。
なお、言葉の順序を入れ替えた「すべにく」派の指揮官もいる、どちらが公式という事もないが、意味するところは同じである。時折動画サイトなどでなされるどちら派が賢いか論争はきのこたけのこ戦争並に泥沼になるのでココでは言及しない。
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グラーフ・ツェッペリン(アズールレーン) ローン(アズールレーン)
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