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スカジの編集履歴2018/07/19 12:50:16 版
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センシティブな作品

スカジ

すかじ

北欧神話に登場する氷の女神。 スカンジナビア半島の名の由来であり、ケルト神話にもその存在を示す。

スカジとは、北欧神話女神である。

概説

巨人族(ヴァン神族)の出身ともされ、同じく元ヴァン神族の海神ニョルズの妻。

綴りは【Skadhi】、もしくは【Scatha】。「スカディ」とも呼ばれる。

山を司る地母神としての特性と、スキー狩猟を好み北方に棲んだ逸話から「雪の女神」「氷の女王」としての神格を見出される。

一説には豊饒神フレイの母とも云われる。

逸話

ニョルズとの婚姻

父は不老不死をもたらす女神イドゥンを攫った巨人スィアチ。彼はイドゥンを攫ってアース神族を壊滅の危機に追いやった難敵であった。

その娘であるスカジは父の仇討ちの為にアズガルドに乗り込んでくるが、アース神族たちはスィアチの娘である彼女を敵に回すのを危ういと考えたか、和解交渉に乗り出す。

そこでスカジに花婿を差し出すことになり、彼女はとりわけ美男子と誉れ高い光の神バルドルを所望する。しかしバルドルはオーディンの子で、しかもオーディンの妻フリッグが溺愛する神々の貴公子である。おいそれと渡すわけにもいかず、神々は数柱の神を呼び寄せて足元以外を隠し、足だけでバルドルを当てさせ、たとえ外れたとしても選んだ男神を夫とすることを条件とした。

結果、スカジはバルドルでなくニョルズを引き当ててしまい、彼と結婚することになった。

始めはそれなりに仲睦まじく過ごしていた両者だったが、互いの領分である海と山を往復する生活と、スカジはカモメの鳴き声が、ニョルズはの遠吠えがそれぞれ我慢できず、二神は破局を迎えてしまう。

のちにロキとも通じてそれを暴露されるが、ロキがバルドルを謀殺して幽閉されたときには彼の頭上に毒蛇の牙を置いて責め苦を与えるという、報復とも取れる行動を起こしている。ロキは父スィアチの頃から因縁のあった神でもあり、思うところがあったのかもしれない。

ほか狩猟と弓の神ウルと暮らした、オーディンの妃となったともされる。特に後者は10世紀ノルウェーの最高統治者ハーコン・シグルザルソンが、自身の血統がオーディンとスカジに由来すると謳っている。

ケルト神話との関連

高平鳴海&女神探究会が著した『女神』において、死者を飲み込む大地母神の性格をもち、ケルト神話のチュートン族の女神であり、北欧神話の死の女神ヘルや、アルスターサイクルに登場する影の国の女王スカアハとの同一性がみられるとしている。

本書では、スカンジナビア半島の名の由来となっているとも指摘し、元は「スカジの国」を意味する『「スカディン・アウヤ』が訛化したものと考察している。

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