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編集者:Analog375
編集内容:トイボックスを加筆

概要

・注意!

この内容には「ナイツ&マジック」本編の重大なネタバレを含みます!

本編を閲覧、または視聴していない方はブラウザバックを推奨致します!

エルネスティ・エチェバルリアが発案したアイデアを基に、ライヒアラ騎操士学園の生徒達で創り上げた新型幻晶騎士

後の新世代機の雛型とされる。

陸皇(ベヘモス)事変で大破したサロドレアを改修する形で開発されており、その試作の一号機は派生型のトランドオーケスがベース。

その為、試験騎操士(テストランナー)もトランドオーケスから引き続きヘルヴィ・オーバーリが務める。

(なおベースとなった機体とのパーツ共有率は二割にも満たない)

結晶筋肉(クリスタルティシュー)を撚り合わせる事で機体の耐久性・出力を向上させる綱型結晶筋肉(ストランド・クリスタルティシュー)、魔導兵装(シルエットアームズ)使用の効率・高速化を目的とした補助腕(サブアーム)及び魔導演算機(マギウスエンジン)を改良して搭載された火器管制システム構成による火力を増強させる背面武装(バックウェポン)など、エルの前世の記憶を元に生み出された様々な革新的な技術が投入されている。

それにより従来型の重量機に匹敵する出力と膂力(カルダトアの約五割増し)、ほぼ十倍もの耐久性、そして倍以上の法撃能力を獲得した、当時の常識を覆す高性能機となった。

(実際にその性能を目の当たりにした正騎士団の騎操士のほぼ全員が、導入を希望する程に高く評価している)

特にメイン・サブアーム全てに魔導兵装持ち合わせての「4連装形態」による一斉法撃は、たった数機で大型魔獣を圧倒するだけの威力を誇る。

しかし結晶筋肉の出力増加の分操作性が大きく悪化。

更に魔導兵装の多用化も合わせて消費魔力と燃費も悪化してしまい、稼働時間が従来機の約五割という致命的な欠陥を抱えてしまう。

それを補う為に、魔力貯蔵量に特化した板型結晶筋肉(クリスタルプレート)、そしてそれを装甲の裏に備えた蓄魔力式装甲(キャパシティフレーム)を取り付けることで改善策とするも完全な改善には至らなかった。

当時のエル達にはこの難点を解決しきれず、後の開発機体(とその製作部署である国立機操開発研究工房(シルエットナイトラボラトリ))に丸投げすることになる。

(なおこれらの技術は後に東方様式(イースタン・モード)と呼ばれ、これ以降の機体は多かれ少なかれこの技術を踏襲している)

完成当初は全五機(アニメ版では三機)が建造され、その全てがクヌート・ディクスゴード公爵の預かりとしてカサドシュ砦に輸送される。

しかし同時期に国内に潜伏していたジャロウデク王国の間者部隊「銅牙騎士団」による強奪事件(カザドシュ事変)が発生。

砦の騎士達やエドガー達が奮戦するも、銅牙団長ケルヒルトによって一号機がジャロウデクへ持ち出されてしまう。

そしてティラントーなどの開発母体にされ、大西域戦争(ウエスタン・グランドストーム)の遠因となってしまう。

逆にこの事変で大破・奪還した他のテレスターレは国立機操開発研究工房でその技術を解明・再設計され、欠点の改善に成功したカルダトア・ダーシュが開発される。

そして銀鳳騎士団との御前模擬試合でのデータを反映し、カルディトーレという形で結実する。

結果、一つの雛型を祖とする二つの機体が戦争でぶつかり合うことになる。

派生機

テレスターレ(カルダトア・ベース仕様)

銀鳳騎士団に配備されたカルダトアをそのままテレスターレにした機体で、一応最初期のものよりも性能は上がっている。

また従来の技術に加えて新たに開発された選択装備(オプションワークス)が追加されている。

国立機操開発研究工房の開発したカルダトア・ダーシュとの御前模擬試合では背部に可動式追加装甲(フレキシブルコート)を装備してエドガー用に調整された機体と、後にトイボックスとなるエル用の機体が登場した。

模擬試合後はカルディトーレを銀鳳騎士団で配備、運用するようになったため、実戦にはトイボックス以外使われることはなかった。

因みにカサドシュ事変の反省から、エンブレムクラブを組み込んだ短剣を起動鍵とした盗難防止機能の紋章式認証機構(パターンアイデンティフィケータ)を搭載した初の機体でもある。

トイボックス

魔導噴流推進器(マギウスジェットスラスタ)の試験機として使用したカルダトアをベースに、エルネスティが思いつきで作った様々な装備の実験台として改修を重ねた機体。

(web版ではラーパラドスという別の機体になっている)

カラーは書籍では鋼、アニメ版では青。

元は普通のカルダトアだったが、魔導噴流推進器の実験によって大破。

その後修復されながら実験で酷使され、その最中にテレスターレ型に改修された。

「エルの思いついた物をとりあえず載せてみる」という役割が自然と定着しており、それを見た銀鳳騎士団の団員達から「エルの玩具箱」=トイボックスの名称で呼ばれるようになった。

燃費の問題はツェンドルグと同じ複数動力で解決しているが、後付けのため魔力の供給は不安定。

加えてバランスも悪く、総合的な性能はテレスターレよりも下。

アニメ版では性能がやや上方修正されたらしく、女皇殻獣(クイーンシェルケース)との戦いでは原作に比べると危なげなく勝利している。

イカルガの完成に伴いその役目を終え、以後劇中からテレスターレは完全に姿を消した。

余談だが、アニメ版では御前試合において補助腕を省かれており、公式サイトでもそちらが公開されている。また、補助腕を装備した方は「トイボックスver.2」あるいは「トイボックス2」となっている。

ティラントー

当機をオリジナルとしたジャロウデク王国軍次世代量産型幻晶騎士

黒をメインとしたカラーリングが施されていることから黒騎士とも呼ばれている。

カルディトーレ

当機を再設計したカルダトア・ダーシュ、それを更に調整した機体。

バランス重視かつ高性能に仕上がっている。

余談

・開発当初の目的は学園の機体の修理が大元であるが、親方がエルからグゥエールの惨状を聞き対策を求めたことが発端。

つまりこの機体の本来の用途は「エルの直接制御に耐えうるだけの強度を持たせる」為の実験機。

完成により「幻晶騎士がエルにようやく追いついた」とも言える。

・アニメではまだ取り付けられていない蓄魔力式装甲が取り付けられいたり、ともすればまた消えたり現れたりと繰り返してる場面も…

・アニメ版では、ヘルヴィ機のみ識別しやすく蓄魔力式装甲が赤く塗装されている。(そのため『格納庫においてあるテレスターレを一機づつ確かめたから』という台詞がよりわかりやすくなっている。

・OP/EDアニメでも欠かさず出演している、EDアニメでは改修前の姿と本機が一緒に出演している。

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