ヘルメス
へるめす
ヘルメスとはギリシャ神話の伝令神。Hermes。
概要
ゼウスがマイアとの間にもうけた子で、錬金術、道祖神、はては盗賊の神などとなんでもありの多彩な神格を持つ、俊敏と知恵の神。
全神々の内で一番足が速く器用な伝令の神様であるという。人間にも天文学やアルファベットを教えたり、数学、錬金術などと学者としての一面もある。
英雄や賢者が死して冥府に赴くときには、彼が直々にお迎えに上がるともされる。
生まれた時からいたずら好きで、大変やんちゃな性格をしている。
知恵や閃きに長けるうえに手癖も悪く、多くの神々や精霊たちにいたずらを仕掛けている。
一方では人間には好意的で、他の神々ほど人間に対して理不尽を押しつけることはない。
またテュポーン討伐など、神々の難敵との戦いではその知恵と俊足と手癖の悪さと活かし、勝利への突破口を開くことが多い。
オデュッセウス、ペルセウスなど英雄を助ける伝令の神としても名高い。その知能の高さなどによりゼウスの参謀としての役割も担っている。
空を翔け神速をもたらすサンダル「タラリア」の所有者。このサンダルはペルセウスにも貸している。
また二匹の蛇のからみつく神杖「ケーリュケイオン(カドゥケウス)」を持つ。