概要
シーラカンスをモチーフとしたフォスル型戦艦の一種。本作のパッケージを何度も飾る看板娘ならぬ看板魚。
本作最易のAルートで登場する巨大戦艦。鱗状のチョパムアーマーによって最前線で弾の雨に撃たれても墜ちない耐久性を誇る。口から3wayの破壊不可能弾を連続発射し、鱗の装甲を剥離させた範囲攻撃と、フォスルらしい攻撃を加えてくる。尻尾にはシルバーホークにも搭載されているバースト機関という巨大ビーム発射装置が搭載されており、コレによって背部の敵を焼き尽くす事ができる。
…とここまで書けばすごく強そうなボスに見えるが登場ステージを考えて欲しい。一番簡単なA-ゾーンである。強いワケが無いのでご安心を。
口の攻撃こそ初見殺しな所があるが、焦らず動けばまず当たらないし、鱗攻撃はどの武器の状態でも破壊可能、設置バーストという技術を使えばそもそも自機まで鱗が届かない。
尻尾のバースト機関も直撃すればシルバーホークが一瞬で屠られるが、本作は「バーストカウンター」というやり返しができる。タイミングこそ要練習だが、成功すれば相手側のバーストの力を完全に奪って倍返しができ、一瞬でこの戦艦が墜ちる(普通に撃ち続けていればバーストを撃つまでに満身創痍になっているが)。
破壊可能部位は「鱗」「ヒレ」。鱗が全部禿げると中々にみすぼらしい姿になる。
そんなアイアンフォスルだが、シリーズの看板を背負うフォスル型戦艦であり、滑らかさのあるスマートなフォルムになっている事から人気も高い。ダライアスバーストの看板を背負って出張する際はグレートシングかこいつかレベルでダライアスバーストの代名詞として活躍する。
figmaとして立体化されているがそのサイズはfigmaとしては規格外の33cm。値段も2万超え。圧倒的なスケールを誇る鉄の化石を家に飾るのも乙かも知れない。
派生機
キングフォスル
アイアンフォスルのベース機と考えられている。長きにわたる改良の結果、初期のタイプに見られた死角の多さ、火力の小ささは改善されている。口から吐き出すモノが時限爆発の機雷に変更、コレにより下手な接近を許さず、鱗と共に飛ばしてくることもあり、こちらの動きが大幅に制限される。耐久度がそれなりにあうため、設置バーストでせき止めることもできないと、アイアンフォスルと比べると中々に強い。
見た目も、口の形や鰭などの形状など、細かい部分がこれまでのシリーズで出てきたキングフォスルに寄せたデザインとなっている。
余談
本来であればフォスル型戦艦といえばこいつであり、シリーズの観点から見ればアイアンフォスルの方ではなくキングフォスルが看板を背負うものだが、本作でこうした逆転現象が起きているのはベルサーという勢力が1枚岩ではないから。
ベルサーはベルサーという一つの勢力ではなく、複数の「グループ」という勢力に分れて、それぞれがそれぞれの星系を侵略・支配している。そのため、ダライアスの人類の星系に攻め込んでくるベルサーは同じベルサーであっても別のグループであり、技術力や規模、戦術等が全然違う(メタ的には『作品によってゲームの難易度が時系列毎に強くなっていない理由』でもある)。そもそもこのキングフォスルも「これまで戦った同型艦と同じ系統であるかは不明」と分析されており、これまでのシリーズに出てきたキングフォスルとは同じ名前でも全くの別物という事である。
ナイトフォスル
体色が青→紫に変更されたアイアンフォスル。フォスルシリーズとして確認されている最新の艦種。つまり強い。
口からでる粒子砲が機雷に変更され、撃って壊すと破壊不可能の丸弾が自機目がけて突っ込んでくるためかなり厄介。更に鰭に搭載された砲からも2Wayの青レーザーが飛ぶ等、基本的に設置バーストによるズルができなくなっている。
総合面で強化が施された完全な上位互換であり、チョバムアーマーは電磁装甲へと換装がなされ、うろこ状の装甲が剥がれる際に光を放つ。
組曲 光導
本作のA-D-Hルート(一番上を選択し続ける一番簡単なルート)では「ステージ→ボス→リザルト」の一連の流れで楽曲が地続きになるという特殊な演出がなされている。このルートを楽曲名になぞらえて「光導ルート」と呼ばれているが、Aのボスはこのアイアンフォスル。つまり光導ルートの一番手であり、専用の楽曲が用意されている。そのタイトルが「鉄の化石」。海の底を漂っているような重く静かな曲が急に太鼓の音と共に流れが変わり、激しい戦闘曲に移行する演出は初心者プレイヤーにSELFを思わせる興奮を与える。
光導ルートの組曲は他にも家庭版ダライアスバースト専用モード「クロニクルセイバーモード」の超高難関ステージ「Suriaha」でも使われている。一番手はファントムキャッスルであり、残念ながらフォスルですらないが…