概要
『るろうに剣心』の第3部に当たる長編エピソード。原作漫画はこれが最後のエピソードとなり、TVアニメ化は最後までされなかった(ただし、回想編はOVA『追憶編』となり、縁との最終決戦はOVA『星霜編』内で部分的に収録されており、キャラデザが漫画とかけ離れた超絶美麗作画で再現されている)。
余りに暗く陰鬱な展開のため、「このエピソードで見るのを辞めた」という読者の抗議の手紙が来た、と作者も語っている。
事実、ある登場人物に起きた事とその描写は突然かつショッキングなものだった為、その出来事が掲載された週は読者の間で物議を呼んだ。もし、この頃にSNSが存在したら騒動は絶対に避けられなかったであろう。
あらすじ
志々尾との戦いから月日が流れたある秋の夜、一発の轟音と共に上野山から砲弾が撃ち込まれ、剣心たちの憩いの場である「赤べこ」が破壊されてしまう。上野山に向かう剣心と左之助だったが、そこには砲台の跡すらなく、ただ一枚「人誅」と書かれた手紙だけが置かれていた…。
自分を狙う復讐者が来ると悟り覚悟を決める剣心だったが、それからほどなくして手甲で武装した格闘家・戌亥番神と暗器使いの乙和瓢湖が剣心の見知った道場や警察署を襲撃。剣心と左之助は現場に向かうものの、逃げられてしまう。
罪の意識に苛まれる剣心だったが、その前に銀髪の青年が立ちはだかる。その青年の名は、雪代縁。彼は、かつて剣心が殺してしまった妻・雪代巴の弟だった…。