概要
Intelから発売されているCPUブランドの1つで、性能はインターネット閲覧程度には丁度良いくらいでそこそこのレベルだが、新品で4000円くらいから購入が可能で、初心者でパソコンを自作する人にはベストじゃねーよ。最近になりIvy Bridgeが搭載され、徐々にではあるが高性能化されている。
この記事を読んで自作を考えている初心者の方へ
正直悪いことは言わないのでAMDにしなさい。
と、言うのも単なる誹謗中傷ではない。
Intel製CPUは自作初心者には数々の、それもかなり深刻なトラップが存在するのだ。
LGAソケット
Intel用CPUは現在、ソケット側の弾性ピンをCPUの接点に押し付けるLGAソケットが使用されているが、これが非常に壊れやすい。取付時に割ってその事に気づけばいいのだが、もし気づかずに電源を入れてしまい、割れたピンが別のピンをショートさせていた場合、CPUだけではなく全てがパーになる可能性が高い。
尚AMDは従来どおりCPU側にピンが生えているmPGAソケットを採用している。こちらもピン折れでCPUをダメにしてしまうケースはあるものの、マザーボードから何からぶっ壊してしまうリスクは(少なくともLGAソケットよりは)はるかに少ない。
付け加えておくと、Intel用マザーはAMD用マザーの倍近い流通価格である。
TDP
TDPとはThermal Design Power(熱設計電力)の略で、簡単に言うとCPUの発熱量と、発熱量から見た消費電力量の目安である。
が、実はにIntelはカタログスペックをよく見せるため、自社で定めた負荷パターンをかけた際の平均値でTDPを算出しており、フルロード時にはこの数倍食うのがデフォルトとなっている。
この為、自作初心者がIntel製CPUを使うと発熱と電源容量不足でマトモに動かなくなる可能性がかなり高い。
ちなみに、AMDはフルロード時の発熱量で算出している。この方法でも負荷上昇時の消費電力上昇が予測よりも鋭くなることが多いが、若干のマージンを取れば問題ない。また、冷却も定格で使う限りはセットのリテールクーラーで充分だし、CPU単品販売のものを買った場合でも、TDPに準じた容量の空冷クーラーで大丈夫である。
なお、実際にTDP同士を比べた結果、AMDの95WとIntelの65Wはほとんど同じか、下手するとIntelの方が発熱・消費電力が高くなるとされている。
規格の乱立
これは別にAMDもやらかしていた問題なのだが、IntelはCPUソケットの規格で未だに迷走しており、Celeronを選んで自作してしまうと、将来高性能CPUに換装できなくなる可能性が高い。
AMDも一時期、FM、AM2、AM2+、AM3と迷走したものの、現在はプロシューマーと言うよりパラノイア向けのSocket TR4を除けばSocket AM4でハイエンドからエントリーまでカバーしており、エントリークラスで自作したPCを後からハイエンドCPUに載せ替えることも可能になっている。
マザーボードも「自作初心者向け」と安く売ってたりするが実際のところハイエンドのRyzen 7でもまず普通に載ってしまうしスペックをスポイルすることもない。
ただし、これはAMD・Intelどちらでも言えることだがメモリスロットが2本しかないようなゴミマザーは買わないこと。後々苦労することになる。
MicrosoftがAMDベースで開発してるくさい
自作PC初心者は普通、OSとしてWindowsを搭載すると思うが、肝心のMicrosoftが未だにAMDベースで開発しているようなのである。
この為、大規模アップデートの際にIntel機だけ起動不可能になったり、パフォーマンスが一時的に落ちたりすることが結構な頻度で起きる。
ちなみに、Microsoftのサイトからソフトをダウンロードしようとすると64bit版のディレクトリが未だに「AMD64」になっているのが確認できる。
結論
現状、自作PCを作りたい人は、AMDのSocket AM4のプロセッサを買うのが一番間違いないだろう。