霧嶋董香
きりしまとうか
「テメエの肉でも喰ってろよ」
「1人にしないで・・・」
プロフィール
概要
20区に所属する喰種。普段は高校に通いながら喫茶店『あんていく』でアルバイトをしている。マスクはうさぎ型のマスクと長髪のウィッグ。主にトーカと呼ばれている。
幼少期は父親の霧嶋新と弟の霧嶋絢都の三人でアパートで暮らしていた。しかし父親を喰種捜査官に殺されて以来、白鳩に対し強い憎しみを持つようになる。
それからしばらくして、アヤトと二人で『霧嶋姉弟』として20区で名が知られるようになるが、月山習との一戦以来、『あんていく』の店長の芳村の提案で学校に通うようになり、考えを改めるようになる。しかし、最後までアヤトからの理解を得られず、最終的にアヤトはトーカの元を去る。
金木研(カネキ)とは、出会った当初は彼を半端者として嫌っていたが、徐々に打ち解けていった。真戸呉緒との戦闘時に『私だってアンタらみたいに生きたかった』と述べたことから、人間の生活、または人間自体に憧れを抱いている様子が伺える。
また、高校に通い始めた頃、周囲に打ち解けていなかった自分に「お昼を一緒に食べよう」と声をかけてくれた縁で仲良くなった小坂依子という、カネキにとってのヒデ、ニシキにとっての貴未のような、トーカがヒトの世界で生きる上での拠り所ともいえる「人間の親友」がいる。
彼女はトーカが喰種であるということには気付いておらず、また調理師志望ということで、昼は大概(怪しまれないために、喰種でも比較的)簡単に食べられるジャムパンで済ませているトーカに、好意から弁当のおかずや手料理をお裾分けしてくれている。
無論、(人間の食性・味覚なら)どんなに美味しく健康に良い料理でも喰種であるトーカの口には全く合わず健康にも悪いのだが、それでも「親友である依子が自分の事を思って作ってくれたのだから」と、残したり吐いたりせず、拒否する体と表情に鞭打って無理矢理にでも完食して飲み下し(依子からお裾分けされた肉じゃがの際、カネキは一口食べただけで凍りついた)、平静を取り繕って料理の感想を当たり障りなく返してあげている。
因みに、ヒナミを引き取って二人暮らしをするために家の整頓をしている最中、その手伝いでトーカ宅に上がっていたカネキを依子に見られて以来、依子にはカネキのことを彼氏と勘違いされている。
また、両親の名前が入った指輪を大切に持っている。
喫茶店「:Re」を四方蓮示と共に経営している。(大学に通っているのか、喫茶店に他に従業員がいるのかなどは不明)
また、前作とは違い髪が水色になっている。
店にやって来た佐々木琲世を見て驚いた表情を浮かべていたが…
ネタバレ注意
依子と疎遠になって以降本来の能力を発揮できるようになる。
コクリアから脱出したヒナミと記憶を取り戻したカネキと再会。アヤトともこの時和解している。
その後は「黒山羊」のメンバーの一人として活動する。
その最中、自らが殺した真戸の部下であった亜門と出会い、真戸を殺害したことを 許された。亜門にアキラに会いに 行くことを勧めた後自らも彼女に会いに行った。
そこでアキラの「父親ともっと一緒にいたかった」という願望に同意し、ヒナミと和解させた。
「:Re」に戻ったあとには髪を黒色に染め、カネキに佐々木琲世だった頃自分へ好意を向けていたこと、その事を嬉しく思っていたことを明かす。
カネキの提案によりアジトを解散したときには カネキについて行こうとするも、六月たちの妨害に逢う。
カネキを取られた嫉妬からか、戦闘の最中に六月に依子のものらしき切り取られた手を見せられるも、「知らんな」と文字通り一蹴した。
しかしやはり気にかかっており、逃げ切った際に
カネキに「友達に会いたくなったらどうしてた?」と質問している。
その後カネキと結ばれ、両親の名前が入っている 指輪を彼に渡した。
更なるネタバレ 未読の方は注意
多くの喰種が地下の24区に逃げこんだときには子どもたちの面倒を見ていた。
この時カネキとの子供を身ごもっており、ニシキにハンバーガーなどを頼み胎児への栄養を採っていた。
その後カネキが黒磐(小坂)依子の死刑判決を隠していたことを知るも、カネキの負担にさせたくないと思ったのか見ていないふりをしていた。
また、この頃カネキと結婚した。
カネキや月山が食料確保に向かっている間にハジメによって潜伏場所をバラされ六月や什造たちに攻められた際には他の喰種の協力を借りてその場から脱出するも、カネキは既に旧多の策略によって人間でも喰種とも言えない存在と化していた。
地下の喰種の協力を取り付けたアヤトも合流し、 これからどうするかと考えていたところ、そこに ヒデが現れる。
彼に言われてカネキを救出するために多くの喰種と共にCCG前に集まり捜査官に協力を仰いだ。
カネキを探す際には彼女が彼に渡した指輪を金属探知機で探す人海戦術を行うことになった。
途中六月による邪魔が入るも、最終的にはカネキを見つけ出すのに成功した。
最終決戦の際には落とし子の爆発を浴びたことで 喰種化が進んだ米林の側に寄り添っていた。
戦争が終わったあとは、カネキとの間に産まれた娘の一花と三人で暮らしている。
余談
石田スイが連載前に描いていた漫画THE_PENISMANに、彼女によく似た怪人が登場する。