声 - 赤﨑千夏
概要
清巳高校の女生徒でトーカの親友。
トーカのことを常に心配しているが、彼女の正体が喰種である事には気づいていない。
調理師を目指しており、たびたび手作りの料理をトーカに食べさせている。
また、思い込みが激しい性格なのか、トーカの家にたまたま居合わせたカネキを彼女の恋人だと勘違いしたりしている。
小説版の【日々】では仲睦まじい2人を見ることが出来る。
東京喰種:re
CCGによるあんていく殲滅戦以降、学校から姿を消したトーカのことを心配しつつ高校を卒業。
志望していた調理師の夢は少し形を変え、パン屋の看板娘として働いていたが、たまたま店を訪れた小学生時代の同級生である黒磐武臣と再会した事がきっかけで、親密な関係となっていく。
(このパン屋はCCG本部ビルからもそう遠くないところにあるようで、宇井やQ's班といった他の喰種捜査官たちにも人気があり、特に才子はこの店のパンと彼女の事を特に気に入っている。)
それからしばらくした後に、武臣にプロポーズされた事で婚約。
(ちなみにプロポーズされた場所はいつもの職場のパン屋であり、単に共に昼食を食べるつもりで彼に連れてこられた宇井と才子は非常に驚愕していた)
武臣曰く、依子を見初めた理由は彼の父である特等捜査官・黒磐巌の「捜査官は体が資本。体は日々の食事から作られる。故に嫁さんを選ぶならうまい飯を作ってくれる人がいい」という教えもあってとの事。
やはり料理は上手なようである。
しかし武臣との挙式前、2年前のCCGによるあんていく襲撃戦前後から行方不明になった親友のトーカを心配して、武臣に『見つけたら式に呼びたいので教えてほしい』と彼にトーカの写真を託したことから、彼女の幸せな人生にも影が差し始める。
同僚である六月透に、武臣が『婚約者の行方不明になった友人』ということでトーカの写真を見せたことで、以前訪れた喫茶店『re:』のウェイトレスとして顔を知っており、なおかつ『六月の思い人にしてCCGの裏切り者・佐々木琲世のそばにいる女喰種としてその存在を把握していた彼女により、『指名手配の喰種と個人的交友を持ち、なおかつCCGに通報しなかった』というカドで、喰種隠匿罪により逮捕されてしまう。
新婚の夫も自分の逮捕の影響で不便をしていないかなどあれこれ心配しつつ、CCGの取調室で六月による陰湿な尋問を受けるなかで、親友の正体が喰種であった事を知る依子。
しかしその事実を知った彼女が、『人食いの化け物』であることを隠して自分と付き合っていた親友に対して抱いた感情は、恐怖でも、軽蔑や失望でもなく…
「ごめんね……トーカちゃん」
『人間の食べ物をまともに食べられない存在であった』大事な友達への、後悔と謝罪であった。
上記のとおり調理師を目指していたこともあり、いつも簡素な食事ばかりだったトーカに良かれと思って食べてもらってきた自分の手料理を、実は彼女は『美味しくないどころか体に害のある』それを、一度たりともおくびにも出さず、全部食べてくれていたことで、彼女が自分に向けてくれていた優しい想いと、彼女の事情も知らずにそんな我慢と苦痛を押し付けてしまっていたことに気づき、取調室で涙する依子。
そんな彼女の様子を見て、依子から「トーカへの裏切りめいた情報提供や敵意」を引き出すことをできないと悟った六月は、トーカ、ひいては彼女をそばにおいているカネキケン=佐々木琲世をおびき出すために、CCG新局長となった旧多二福に働きかけて彼女をそのまま『喰種隠匿罪のカドで処刑する』とCCGとしての決定を下させる。
しかしその決定が下ってすぐ、夫・武臣の父である黒磐巌と、武臣の同期生の瓜江久生が旧多の喰種対策局における専横に対し査問をかけ、本性を露にした旧多は多数の捜査官を殺傷し逃亡・失脚。
依子も武臣に連れられて「竜」が東京を襲った混乱に乗じ共にCCGから逃走に成功する。
(その際、夫の上官である伊東倉元と遭遇するが、「新婚デートを楽しめよ」と見逃された)
しかし、「竜」の被害が拡大し続ける中、何も出来ない自分に悩む武臣を見た事で「こんなときこそ戦うのが捜査官だろう」と快く彼を送り出した。
『旧多の肝煎りで決定された』彼女の処刑も騒動のなかで立ち消えになったようで、(というより「喰種対策法」自体が大幅に改正された事で、喰種と人間が共存できるようになった)
「竜戦」の6年後には武臣との間に一児をもうけている。
親友のトーカとも再会できたようであり、彼女の娘の一花に趣味で作り続けているパンを振舞っている。
一花は半喰種であるが、人間の食物を摂取する事ができ、プロフィールではりんごと並べて依子のパンを好物に挙げるほど気に入ってる模様。