概要
多くの場合、幼少期から各地のスケート教室に入って学ぶことになる。
常設のスケートリンクは運営の手間や経費もかかるため学校の部活でやることは困難であり民間の教室から始める場合がほとんどである。
リンクの経営の厳しさもあり、スケートリンクの数自体が少なくなっているため近所に教室がないと遠方まで通わねばならない。
レッスン代や諸経費が高額な習い事の一つであり、経済的な面で挫折する者も少なくない。
国際大会出場を目指すクラスだと、文字どおり家族総出のサポートが必要な世界である。
国際大会デビュー
国際大会はノービス、ジュニア、シニアの3段階に年齢で分けられている。
なお、年齢は大会直前の6月30日時点で線引きする。
- シニア
大会直前の6月30日時点で15歳以上(一部大会では基準が違う)
- ジュニア
13歳以上、女子と男子シングルは19歳まで。ペア、アイスダンスの男子は20歳まで
- ノービス
10歳〜14歳まで。
オリンピックは国際スケート連盟の規定により、五輪前年の6月30日までに満15歳以上でない者は出場できない。
選手のその後
華やかな見た目だけでなく体力的にも非常にハードであるスポーツなのは言うに及ばないが、怪我が非常に多いスポーツでもある。
硬い氷の上でジャンプや急激なカーブをとるなど、足腰への負担は厳しく下積みのうちにも捻挫などの事故は多く、トップクラスの選手が出るような大会だと高難易度の技をこなすためにますます足腰への負担が増している。
エフゲニー・プルシェンコも10回以上の手術を受ける羽目になっている。
体だけでなく精神的にもプレッシャーの大きい競技であることもあり、トップクラスの有名選手になっても体型維持のための節食や様々な重圧から摂食障害のようなメンタルの病気を起こしてしまうこともある。
こうした事情から20代前半、21,2歳に引退する選手も珍しくなく、故に有名選手の入れ替わりも早い業界である。
シングルの選手だと20代後半まで続ければベテラン扱いである。
ペアやアイスダンスはやや選手生命が長い傾向にあり30過ぎまで現役の選手もちらほらいる。
引退後はプロとしてアイスショーに出る者や指導者になる者、知名度の高いものは解説者やタレントになったりもする。
関連タグ
バレエダンサー:心身を酷使し、一流選手になるまでの経費がかかると言う共通点がある。