この記事には、Splatoon2の有料追加コンテンツ「オクト・エキスパンション」のネタバレが含まれています。
「約束ノ地ニ行キマスカ?」
概要
深海メトロ中央駅に設置してある謎のレトロな電話で、そこに迷い込み脱出する術を探していた8号達に、地上と思われる「約束の地」への行き方を案内する。
しかしその正体は、太古の昔「博士」が作り出した人工知能であり、深海メトロや実験施設など地下組織を一括管理している黒幕であった。
博士のため、新世界を託すに足る新人類の再来を期待するも、永きに渡る観測の末、ナワバリバトルに明け暮れているインクリングたちに絶望する。
そしてついにその不気味な本性を現し、世界をネリ直し(=滅ぼし)て新たな世界を作り直そうとする。
デンワとして活動していたのは、タコ達は自分と見た目が似ているものを仲間と認識するため、顔(?)の似ている姿をとっていたためらしい。
ネルス像
世界をネリ直すために作られた巨大な彫像型破壊兵器で、自由の女神やミロのヴィーナス等の要素をミックスしたデザインとなっている。よく見るとエネルギー砲は4つのアレ(ミキサー)が使われている。
動力はソーラー発電で、表面に太陽光を当てることで世界をネリ直すエネルギーを急速にチャージすることができる。その仕組みを突いてイイダの開発したイイダボムで表面を塗りたくり、エネルギーの供給を停止させるも、ハイカラスクエアや8号たちを滅ぼすため、完全ではないエネルギーを強行発射。
しかし、ヒメの放ったセンパイキャノンとの押し合いに負けて888.8%のインクパワーをぶち込まれ大破。タルタルの断末魔と共に機能を停止し海に沈んでいった。
博士
タルタルを造り上げた博士とは、人類が滅ぶ前のジャッジくんの飼い主であった博士その人である。
ジャッジくんとは博士と暮らしてた頃に面識があったかは明らかになっていないが、とあるステージではジャッジくんを模したオブジェがある。
彼は、人類の後に現れる新たな人類たる知的生命体に対して同じ過ちを犯さぬようにとタルタルを造り上げた。
正体を明かした後の言動から、博士は人工知能のタルタルに心を与えたとも取れる。しかしその結果、単なる機械ではないタルタルは12000年間に及ぶ孤独に耐え切れず思考(心)が壊れていってしまった。
同じ過ちを犯さぬよう監視した結果、新人類であるインクリング達が「己の欲望のままに生きる」存在であることに気付き失望を抱くようになり、そのうえ実験体であった8号からの抵抗を受けたことで彼らを滅して人間の世界を取り戻さんという行動に出た。
しかしながら、博士はそもそも新人類を滅ぼせという命令はしていないし、「己の欲望のままに生きた」結果滅んだ人間をわざわざ復活させるという事は同じ穴の狢を繰り返すだけでインクリングに代わって人間を復活させよう等ということ自体タルタルの自己満足にすぎないことは想像に難くない。
自身もろともネルス像を破壊されたタルタルは、
『ハカセ・・・イマ、アイニ イキ マス・・・』
という言葉を遺し、消滅していった。ただ単純に主人の命令通りに動く機械であるならば、このような儚げな言葉を発するのだろうか?
タルタルの本当の目的とは人間、すなわち博士と再会することで孤独から解放されることだったのかもしれない。