概要
第10巻にてファントムから手渡された白い霊結晶(セフィラ)を渡され精霊へと転生した鳶一折紙が発現した天使。
無数の細長い羽状のパーツで構成される光の王冠の形をしており、分離して半自立端末として遠隔操作が可能。組み合わせを変化させることによりその攻撃方法も変化するという、武器としての使用方法に特化した天使であり、まさに今まで両親の敵を取るために力を欲して来た彼女に相応しい能力ともいえる。
また、折紙の持つ才能と相まってその性能の高さは半端なく高く、精霊たちの身を護る最強の鎧・霊装を容易く切り裂き、更に十香の天使『鏖殺公』から繰り出される最強必殺技『最後の剣』と伍をなす、あるいはそれ以上の攻撃を繰り出すことも出来る。
唯一の欠点としては、余りにも攻撃力が高いため、標的のみならず周囲のものまで巻き込んで撲滅してしまう点(このことが後に悲劇を生み出す)や、おそらく精密な動作を苦手としている点だと推測されるが、折紙自身の頭の回連の速さがこれらの欠点を補っているため、その驚異は計り知れない、まさに"絶滅"の名に相応しい恐るべき力である。
主な能力
日輪(シェメッシュ)
ターゲットの頭上に王冠形態の絶滅天使を配置し、無数の光弾をばらまきながら回転させ、ばらまかれた無数の光弾により広範囲飽和攻撃を行う。
天翼(マルアク)
分離させた絶滅天使を背中の部分に翼状に結合させ、自身の移動能力を飛躍的に向上させる技。
また、ただ自身の移動能力を向上させるだけではなく、翼の先端からは従来通り光線による攻撃が可能であるため、移動と同時に砲撃による飽和攻撃を行い、敵を攻撃することが出来る移動と攻撃の両面性を併せ持った技でもある。
光剣(カドゥール)
分離させた絶滅天使を遠隔操作で縦横無尽に動かし、各先端部分より霊装すら軽く貫くことが出来る光線を発射し敵を葬り去る某ロボットアニメの×××××を彷彿とさせる攻撃技。
砲冠(アーティリフ)
絶滅天使最強最大の技にして、後に悲劇を生み出す事になる魔性の技。
絶滅天使を王冠形へと結合させ、その先端を対象へと向け、各先端から一斉に光線による砲撃を行い、さらにその砲撃を収束させることで従来を大きく上回る威力を持った砲撃を相手に叩き付け、跡形も無く消し去ってしまう。
その威力は絶大であり、おそらく十香の天使『鏖殺公』から繰り出される最強必殺技『最後の剣』と互角、あるいはそれを上回る威力を持っており、この攻撃により、ファントムが自身の正体を隠すために使用していたノイズの一部を剥ぎ取り、その姿のごく一部を白日の下に曝け出すことに成功するが、その代償はあまりにも高くつくことになってしまった…。