パルマフィオキーナ
ですてぃにーふぃんがー
……というのは冗談で、正確には「MMI-X340 掌部ビーム砲 パルマフィオキーナ」。
その名の通り左右の掌底部に内蔵された青白い光を放つ小型ビーム砲。砲と言うよりは、むしろ開放型のビームジェネレーターに近いデバイスである。密着状態の敵機を砲撃する等、主にゼロ距離戦闘時にその真価を発揮する。元々はかめはめ波のごとく遠距離にビームを撃つ案もあったのだが、実現しなかった(2005年放送当時のゲームだとこれを再現しているものもあったりする)。また、後に書籍資料の後付けでビームソードとして使える旨の後付けもされる。
デスティニー独自の実験的な兵装であり、過去のMSにこれと類似した武装を搭載した例は皆無であり(ゾノのフォノンメーザー砲は搭載位置が同じだが性質が大きく異なる)、故に戦術バリエーションも未知数である。パイロットの発想次第では様々な応用が可能であるとされている。
一見威力は低そうだが、一撃で戦艦を破壊したりデストロイガンダムの胴体に大穴を開けつつ貫通する威力を有し、インフィニットジャスティスの連結ビームサーベル+高出力ビームソード(シャイニングエッジ)を短時間ながらも受け止める事に成功している(小説版ではビーム砲の発砲直前にビームサーベルと激突したために破壊されたとなっている)。
遠距離射撃はしなかったがある程度の距離までは射撃用途のビーム砲としても機能するようで、劇中では、突撃して高速戦闘を狙うと言う状況下で、アロンダイトを抜刀しつつムラサメに対し本兵装で射撃を行い、見事撃墜している。
パルマフィオキーナ(palma fiocina)とはイタリア語で「掌の銛」の意。
なお、元ネタ?であるシャイニングフィンガーとは異なり、パイロットの怒りが頂点に達さなくとも使用可能であるし、左右どちらの手でも使用可能。
作品によって使われ方が違うことがあり、ガンダムVSシリーズやGジェネレーションシリーズでは
「相手を掴んで(掌の発射口を密着させて)連続でビームを叩き込む」だったり、
スーパーロボット大戦では
「広げた掌を相手に向かって突き出す(掌底を打ち込む)と同時にビームの一撃を放つ」
だったりと扱われ方で差異がある。
また、劇中ではビームサーベルを受け止めていたが、本機は通常のシールドを装備しているためか、
ゲームなどではもっぱら接近戦用の武器として使われる。
ガンダムブレイカーシリーズではデスティニーのアームパーツを装備することによって、フラッシュエッジ2と共に使用可能なオプション装備となる。
左手を突き出した状態で突進し、ヒットするとそのまま一定距離を運搬、掌からのビーム(というか爆発)でトドメ。強化機体や巨大ボスなど、運搬不可能な相手に対しては相手の目の前でビームを爆発させる。