概要
旧作(TV版および旧劇場版)には存在しない、新劇場版から新規に登場したEVA。正式名称は『封印監視特化型限定兵器 人造人間エヴァンゲリオン 局地仕様 仮設5号機』。
その名の通り、ヒトの手によって一度封印されている使徒を監視し、非常事態時にはこれを殲滅させる事に特化させたEVAで、巨大な槍状(設定によると『簡易式ロンギヌスの槍(似非復元型)』らしい)の右手にマジックハンド状の左手、そして狭い坑道を走破するための車輪の付いた四本脚と、EVA本来の人型の姿から大きく外れた異様な形状をしている(そのため、パイロットとのシンクロ具合はあまり良好ではないらしい)。また背中にアンビリカルケーブルは無く、代わりに肩アーマーの上にパンタグラフを装備し、これを経由して坑道上の架線から電力供給を行っている。
劇中では物語の冒頭、真希波・マリ・イラストリアスが搭乗し、北極のベタニアベースにて封印から目覚めた第3の使徒と交戦。脚を切断されながらもその殲滅に成功するが、その直後、仮設5号機自身もマリを脱出させた上で自爆してしまう。
後にこの一連の事件は、ベタニアベースでのマルドゥック計画を頓挫させ、また『ネブカドネザルの鍵』と呼ばれる謎の物体を盗み出すため、ゲンドウが加持によって仕組ませたものだと判明する。だがその一方、マリも彼等の思惑を利用し、独自の目的を遂行させるために動いていると思わしき発言をしている。
登場からわずか5分足らずの短い出番であったが、その特異な形状と派手な戦闘シーンから観客に強いインパクトを残した。
ちなみに前作『序』の次回予告にも一瞬だけ登場しているが、この頃は二本脚で両腕が槍(ドリル?)状になっており、また機体色も茶色だったりと、現在とはディテールが大分異なる。