「これがお約束の代物です。予備として保管されていたロストナンバー・・・神と魂を紡ぐ、道しるべですね。」
「ああ、人類補完の扉を開く、ネブカドネザルの鍵だ。」
概要
初出は『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』。
ベタニアベースを脱出してきた加持リョウジが、碇ゲンドウに渡したアイテム。
外見は首のない人間の骨格の姿をしており、首の部分に鍵が付いている。
ネブカドネザルとは、古代メソポタミアの王(広義にはネブカドネザル2世)の事で、マルドゥック神とも深い関わりを持つ。
※↓ここから先は物語の大幅なネタバレになります。それでもOKの方のみスクロールしてください。
「碇ゲンドウ、ネブカドネザルの鍵を使い、望んでヒトを捨てたか・・・!」
『Q』ではその名が語られる事は無かったが、シン・エヴァンゲリオン劇場版:||においてついにその役割が判明する。
それは使用者に対してこの世の理を超えた情報を書き込む道具であり、ゲンドウ自身がこのネブカドネザルの鍵を使い、人外へと身をやつすことだった。
旧版におけるアダムと同じ形で登場しており、今回もゲンドウが取り込んでいるのではないかという考察はできたものの、実際の姿は顔の大部分が十字に切り込まれその奥からオレンジの光が漏れ出すという非常にショッキングな姿であり、単に手に移植していた前回とはうってかわって視聴者に強烈なインパクトを残すこととなった。
ゲンドウ自身が『神』と語るこの姿(状態?)になると頭を銃でブチ抜かれようが平然と立ち上がり、使徒と同じく目から光線が撃てたり、生身でATフィールドを展開出来るなど、まさにヒトを捨て神に近い者としての力を振るうことが出来る。さらには旧劇場版においてシンジの下した選択にも言及しており、パラレルワールドの垣根をも超えた知識を獲得している。しかし、それでも人間としての感覚機能は残ったままであり、完全に『神』と呼べるものになったわけではない模様。
まさに妻・碇ユイ以外の人間を極限にまで嫌ったゲンドウのなれの果てにふさわしい姿と言える。