概要
本作の世界の中に存在する、輪郭と葉脈が発光する半透明の植物の葉のような物体の総称。
名付けたのは姉妹のうちの誰かと思われる。名前の由来は不明。
複数の種類が存在している。
- ミドリ(緑)
りつが「ミドリちゃん」と呼ぶ小さな木から生み出す緑色の物(作中でケムリクサと言えば大抵これを指す)。
この緑が持つエネルギーがアカムシに対して非常に有効であるため、りんはこれを体内に取り込んでそのエネルギーを身体に纏ったり、あるいは剣といった武器に変えたりするなどして様々な形で虫との戦闘に活用している。
- キイロ(黄色)
常に黄色く発光している銀杏型のケムリクサ。
一島の廃墟内に残っていた木に生えており、りんが定期的に採取しては拠点を照らす照明として利用している。
- アイ(藍)
藍色の金魚葉椿に見えるケムリクサ。
水の場所を探知できるという性質から、遠出の際には金魚鉢に入れられて水場の探索に用いられている。
- モモ(桃)
文字通り桃の葉に似たケムリクサ(肉桂の葉に似ているという声も)。
りなが体内に取り込んで分身するために使っているらしい。
- ウスイロ(薄色)
白い蓬の葉に似たケムリクサ。
独特な香りがするとされ、わかばも普通に食べることができるが、姉妹は色が混ざるという理由で食べようとしない。
後にわかばがこれの一株を電車内に持ち込んで栽培しはじめるようになる。
- 青(仮)
青い柊黐の葉に似たケムリクサ。
これまで姉妹には使えなかったことから彼女たちに無視されていたが、後にわかばが使用した際にはヌシ級の虫のビームすら弾き返す強力なシールドを展開できることが判明している。
- 橙(仮)
表面が唐草模様の直方型の葉という現実でも見られないような形状のケムリクサ。
文字や画像を記録できる情報媒体のような性質を持っていると考えられ、かつてりょくが遺物調査の際に使用し、りつを通じてわかばへと譲渡された。ウルトラジャンプ連載の「わかばメモ」は後日、このケムリクサを使いこなせるようになったわかばが自ら記録したものという設定で描かれている。
- 赤(仮)
姉妹たちの核になっていると思しきタンポポの葉に似た紅いもの。
- 楓(仮)
本編未登場でED映像に一瞬映る。映像の内容から”さいしょのひと”と関係があるようだ。
- 黄色い笹(仮)
六島のトンネルに生えていたもの。常に発光している。採取していないので用途は不明。
- 金色(仮)
シダの葉に似た形状。放電現象を起こせる。本来の用途は蓄電の可能性もあるが、世界の状況から考えて発電とみて良いだろう。
りん以外は色の認識に難がある為、詳しく言及されていないものの「キイロ」の採取はりんの仕事であるようだ。
5話までで確認されている限りでは「ミドリ」と「キイロ」は木から生えるという特徴があり、それ以外は地面から直接生える。生えるために土は少量もしくは不要と思われ、コンクリートやアスファルト、ジェットコースターのレールにも生えていた。
生長と存在の維持に水は不可欠だが、それでも経年劣化するらしく、第5話で「アイ」が弱ってきたことが言及された。
自主制作アニメ版
同人版ではりんが携行しているタバコ型の道具。姉妹の拠点に置かれている「木」を原料として作られており、口に咥えることで外傷を治癒したり紅霧の中でも行動できるようになる。赤虫たちにとってはこの上ない毒でもあり、彼らへの対抗手段(武器)としても使用される。
紙煙草のような形状をしており、味もわかば曰く「水気の多いタバコ」であるらしい。
2019年版では上記の葉っぱを直接吸う形式に変更された。
関連タグ
※ここより先は「ケムリクサ」中盤の内容に関わるので閲覧注意 |
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アカムシとケムリクサ
空橋でのヌシ戦に於いて、アカムシはケムリクサに反応して襲いかかるという事が判明した。
ケムリクサを優先して狙っているのか、ケムリクサだけを狙っているのか断定はできないが、1話でりなを助けに行った時のわかばが襲われなかった事と、りなを抱えた状態のわかばと2話で青ケムリクサをポケットに入れていたわかばが襲われた事が偶然ではないと考えると、5話時点では後者の可能性が高いと言える。
「ミドリ」への誤解
「ミドリ」は“アカムシに対して毒として働く”と姉妹たちは考えていたが、1・2話でわかばの傷が治り、5話で折れた鉄柱や損傷および変形した電車の車軸まわりが直ったことから、「ミドリ」の本来の働きは“損傷した物を修復・復元する”ことである事が分かった。
この事実は、同時にアカムシに対する認識を変えざろう得なくなることも示しているのだが、その事に気付いている者は彼のみである。
ケムリクサの使い方
わかばが六島の地下街廃墟で出会った者から教わったところによると、
①押す
②更に強く押す
④円が複数表示されるので、目的に合った円を選ぶ
…明らかに何かに似ている。
「りくが一番巧かった」「わかばにしか使えない」と言われる理由は『②更に強く押す』に依るところが大きい。というのも力加減には触覚が必要だからである。ピンとこない方も、腕枕などの圧迫で痺れた手指で似ている何かを強く押す動作ができるかどうか想像してみれば納得できるはず。
橙(仮)の中身
りょくが書いた大事な事:世界の事・姉妹の体の事、ケムリクサの事
あまり大事ではない事:雑記(姉妹に関することばかり。大事な事に付随する形の物が多い)
そして-”さいしょのひと”の遺言。