宮本輝之輔
みやもとてるのすけ
「確かに・・・ボクの『スタンド』はチンケな能力かもな」
概要
通称「エニグマの少年」。本名は本編では不明のままで、後年に設定された。
写真のおやじこと吉良吉廣のスタンドの矢の力でスタンド使いになり、東方仗助たちを抹殺するべく行動する。
人が恐怖する姿を観察するのが大好きという異常な趣味を持つ。
吉良親子に協力していたのも、その邪な趣味を町で好き放題謳歌するのに、正義の側に立つ仗助たちが邪魔だったため。
対象を恐怖させるためには、人質に罠をしかける・不法侵入・相手の食べかけの菓子を食う・相手の下着を盗み見せるなど、ありとあらゆる手段を使うド変態のサイコパス。
特に、人質の封印された紙を破壊する事をちらつかせて、相手から無理矢理「恐怖のサイン」を引きずり出すという卑劣な手法を好むため、仗助を一度は敗北に追い込んだものの「もし元に戻ったらてめーを絶対殺す」とまで言わせている。
仗助の本気の怒りを買った代償は大きく、殺されはしなかったが、後述のような手厳しい報いを受ける結末となった。
活躍
まず広瀬康一を紙に封印。鋼田一豊大からの情報でそれを知って駆け付けた仗助も、母親の東方朋子や康一を人質に取った戦法で翻弄した挙句、同じく封印するという今までにない戦果を挙げるが、仗助が助っ人として呼んだ噴上裕也の決死の救出劇によって封印を解かれ、あっという間に形勢逆転して追い詰められる。紙にした噴上を人質に取ろうとしたが復活した康一に阻止された。
完全に手詰まりになって「人が恐怖する姿を観察するのが大好きなだけ」と命乞いしたところ、仗助に「恐怖のサイン」を指摘された挙句、クレイジー・ダイヤモンドの能力でシュレッダーの紙屑と融合させられて本にされてしまう。
その後、生きた本として杜王町の図書館に寄贈され、都市伝説の一つとなってしまった。本となった彼はこの先一生、「観察だけ」をし続ける末路となった。
スタンド エニグマ
【破壊力 - E / スピード - E / 射程距離 - C / 持続力 - A / 精密動作性 - C / 成長性 - C】
人型のスタンド。
対象を紙にして封印する能力を持っている。
(封印のイメージとして、エッシャーの「昼と夜」や「空と水」といった作品のようなものが使われている)
物質なら無条件で封印できるが、生物を封印したい場合、その生物特有の「恐怖のサイン」(恐怖した時に思わずしてしまう行動)を見抜かなければ封印できない。そのため彼は様々な手段を講じて敵対者を「恐怖」させようとする。
スタン自体の力は弱く、単純な殴り合いの戦闘力も低いので人を殺すことさえも不可能らしい。
が、一度能力が発動してしまえばもうどんな攻撃や妨害も通用しなくなり、封印から逃れることはできない。
何かを封印した紙は折りたたまれており、開くことで封印された中身を取り出せる。
封印は本体しか出来ないが、取り出しに関しては本体でなくても可能。
紙の中では時間の感覚がないため、ラーメンも温かいまま麺が伸びることなく封印でき、
タクシーのような大きな物、炎や電気といったものも封印できる。
また、何かを封印した紙を破くなどして破壊してしまえば、その中身がなんであれ破壊することができる。
………正直な話、悪用するより日常生活で扱う方がよほど活用できるスタンドではないだろうか。