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研究不正の編集履歴

2019-02-27 22:10:30 バージョン

研究不正

けんきゅうふせい

研究不正とは、科学的な研究に際して行われる倫理上不適切な行為である。

概要

実験データの改ざんや捏造、または他の論文からの剽窃、研究費の不正流用などを指す。また金をもらって結果を歪めて発表するなどのケースもある。また「ギフトオーサーシップ」といい、直接研究に関与しなかった者の名前を著者名に記すのも不正とみなされる場合もある。


こうした行為に手を染める動機は様々だが、日本では2004年国立大学法人化を契機に不正が急増しており、研究者同士の競争の激化や限られた任期中に成果をあげなければいけないというプレッシャーが不正の大きな原因になっていると指摘される。


科学の研究結果は、学術誌に論文として発表される前にその分野の専門家による査読が行われ、研究の妥当性が問われるが、査読を潜り抜け掲載された論文に不正の疑義が持ち上がるのは珍しいことではない。不正が疑われる論文は研究者の実験ノートが検証され、必要なら追試が行われる。


不正な論文は取り消されることになり、悪質な場合は不正に関わったものは職場を追われる。刑事事件に発展することもないわけではないが非常に稀(下記の藤村新一は偽計業務妨害の疑いで告発されたが不起訴になっている)。


有名な研究不正事件

  • 旧石器捏造事件

 毎日新聞のスクープをきっかけに在野の考古学者藤村新一のでっちあげが2000年に発覚。日本における前期旧石器時代の存在が白紙に戻り、教科書を書き換えるほどの騒動になった。

  • 黄禹錫事件

韓国でクローン胚ES細胞作成に成功したとして2005年に韓国中の熱狂を起こした生物学者黄禹錫の研究に多数の不正や倫理的な問題が見つかり、黄は逮捕された。

2012年に東京大学医学部附属病院特任研究員がiSP細胞を世界初の臨床応用となる心筋移植手術を実施したと発表したが、後に虚偽と判明し懲戒免職となった。

  • ディオバン事件

2013年、日本の複数の医科大学などで行われていた実験でノバルティスファーマに有利になるデータ操作が発覚した。200億円以上の損失が出たと試算されている。


関連タグ

疑似科学

日本面...2004年以降、科学の研究不正に関わった科学者は日本人が最も多く(撤回論文数上位10人の半数は日本人である)、日本は「研究不正大国」という不名誉な烙印を押されている。

関連ページ

科学における不正行為(Wikipedia)

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