吊りスカート
つりすかーと
吊りスカートとは、ウエスト部分に取り付けた一対の紐で肩から吊り下げるようにして着用するスカートの総称である。
概要
日本国内(主に地方、特に西日本)では、紺色の吊りスカートが小学校の女児用制服として採用されていることが多い。女子小学生の制服の場合は体型の問題から、現在でも吊りスカートを採用する小学校が多数派を占めている。ブラウスとの組み合わせが現在でも主流であるが、制服の軽装化に伴いポロシャツに吊りスカートという組み合わせの学校が徐々に増えつつある。また制服にセーラー服を採用している小学校の場合も外からは見えないが、冬服・夏服ともセーラー服の下に吊りスカートをしていることが多い点が、中高生向けの制服と異なる点の一つである。
クラシックなデザインの吊りスカートは古くささや子供っぽいイメージを伴うことから制服、特に中高生向けのものについては衰退を辿る一方であるが、2015年度上半期に放送されたNHKの連続テレビ小説「まれ」の序盤に出てきた石川県の高校の制服がポロシャツに紺色の吊りスカートという設定であり、地方では中高生でも吊りスカートを採用している事例が稀に存在するようである。
その反面、2000年代半ばからは大人向けにアレンジしてファッション性を高めたデザインの吊りスカートが登場して新たな流行を生んでいる。これを受けて、二次元作品では私服デザインから逆流するような形でファッション性の高い吊りスカートが女子中高生の制服に設定される事例もちらほら見られるようになっている。