拠り狭義には、アメリカ・バーモント州の玩具メーカーが製造・販売している熊のぬいぐるみを指す。1900年代初頭に誕生して以来、現在まで愛され続けている息の長いぬいぐるみである。
販売されているぬいぐるみは永久保証制をとっており、万一破損した場合などは無料で直してくれる。
同商品の誕生は下記に示す逸話を軸に、ドイツのマルガレーテ・シュタイフ社の熊のぬいぐるみがアメリカにて爆発的ヒット商品になった事実が背景にある。
逸話
第26代 アメリカ合衆国大統領のセオドア・ルーズベルトはハンティングが趣味であった。
ある時熊狩りに出掛けたものの獲物を得られずに帰還した際、同行していたハンターが年老いた雌熊(または傷を負った子熊)を追いつめて最後の一発を大統領に頼んだが、ルーズベルト大統領は「瀕死の熊を撃つのはスポーツマン精神に反する背徳行為だ」としてこれを撃たなかった。
この逸話が同行していた新聞記者によって(大統領の騎士道精神に対する賛美と共に)新聞に掲載され、大いに反響を呼んだ。翌年、バーモント州の玩具メーカーがこの逸話に因み、熊のぬいぐるみにルーズベルト大統領の通称である「テディ」と名付けて発売したところ、よく売れた。同じ頃ドイツのマルガレーテ・シュタイフの熊の縫いぐるみが大量にアメリカに輸入されて「テディベア」の名前が一気に巷間に広まった。
この逸話に因み、ルーズベルト大統領の誕生日である10月27日は「テディベアの日」と制定されている。
象徴としてのテディベア
洋ゲーでは、規制のため子供の死体の暗喩としてテディベアが代用される。