声:ブライアン・ハンフォード / 内山昂輝
概要
『デビルメイクライ5』の3人目のプレイアブルキャラクター。
地方都市レッドグレイブ市の事件でダンテの元へと訪れた依頼人である謎の男。
先端が尖った金属製の杖とウィリアム・ブレイクの詩集を携えている。
生気のない白い肌に、吹けば飛びそうな痩身、と戦うどころか生きるのも困難そうな容姿に違わず、彼自身に戦闘能力はほとんど無く契約している3体の魔獣を使役して戦う。
お喋り二人とは正反対にめったなことでは口を開かない無口で冷静な性格で、コミュニケーションは必要最低限しか行わない。だが悪魔と戦う際は詩を引用して挑発するなど不敵な態度をとる。
外見
ウルフヘアの黒髪が特徴。DT発動で白髪になる。
細身の体型でノースリーブのロングコートを着用しており、全身にタトゥーが彫られている。
タトゥーも髪も悪魔が宿っていて、悪魔を使用するとタトゥーが消えたり色が戻る。
戦闘スタイル
彼の武器は召喚術。契約している3体の魔獣を操って悪魔を「仮死(リザイン)」状態にし、彼が杖を突き刺してトドメを刺す、というこれまでにない戦闘スタイルをとる。
Vの体力だけでなく2体の魔獣たちにも体力があり、ゼロになると一定時間操作不能になるステイルメイトという状態になってしまう。Vの攻撃・回避の手段が減ってしまうため、魔獣たちの体力にも常に気を配りながら戦う必要がある。
彼が使役する魔獣はみな『1』に登場した悪魔と同名だが、関連性は今のところ不明。
- シャドウ
近接攻撃ボタンで操作する悪魔。見た目は大型のネコ科動物。
四足が基本形態だが身体を刃や針などに自在に変形させて攻撃する。Vを乗せて地面を滑るように高速移動ができる。
- グリフォン
遠距離攻撃ボタンで操作する悪魔。見た目は猛禽類。お喋りなためVの代わりによく他人と喋る。
雷の力を帯びた遠隔攻撃を得意とする。また短距離であればVを掴んで翔ぶこともできる。
- ナイトメア
デビルトリガーを発動して召喚する超大型悪魔。
鈍重だが強力無比なパワーと無敵の耐久力を誇る。巨大な拳の物理攻撃や光線照射で周囲の敵を蹴散らす。Vが直接乗って操作することができ、その場合ナイトメアの攻撃で直接トドメを刺せる。召喚中はシャドウとグリフォンの体力が瞬時に全快し無敵にもなるなど、まさしくVの切り札である。
召喚によって周囲の物を破壊して出現することがあり、新たな道が現れることも。
関連タグ
デビルメイクライ5 DMC5 ネロ(デビルメイクライ) ニコ(デビルメイクライ)
以下デビルメイクライ5のネタバレにつき閲覧注意
その正体は閻魔刀によって自らの「人」と「魔」を切り離したバージルの「人間」の部分。「魔」の部分がユリゼンである。ダンテへの自己紹介で引用した「名前などない 生まれて2日目だもの」という一節もほとんど冗談ではなかった。
使役する3体の魔獣はネロ・アンジェロだった頃の負の記憶=バージルにとっての悪夢の具現化であり、悪夢は現実にあるモノを苦しめることはできても、殺すことはできないという性質のためにVがトドメを刺す必要があった。
バージルだった頃は力のみを追い求めていたが、魔力もほとんど失い朽ち行く抜け殻の身体だけが彼に残されたため、力に固執し心や人間性を捨てた事がどれほどの過ちだったかをようやく理解した。そのため小説では結果はほぼ変わらないと分かりながらもクリフォトの根から人間を助けるべく行動を起こすなど、正しい心を持つ者として描かれている。
わずかな魔力を使って肉体を維持し続けていたが本編の頃には限界に達しつつあり、終盤では崩壊が始まっている。それでもダンテとユリゼンの決着を見届けるべく最後まで進み続けた。
だが彼には秘められた本性があった。
悪魔と分かたれ正しい心を持つ者ではあるが元がバージルであるため、彼の魂に刻まれた力への執着はユリゼンと同じく彼にも残っていたのである。
そのために、ユリゼンが禁断の果実を得ながらもダンテに敗北し消え行く間際、自らユリゼンにトドメを刺すことで絶大な魔力との再融合を図る。目論見は見事に成功しVとユリゼンはバージルに戻るのだった。
ここでVは消滅するものの彼が取り戻した心や人間性は復活後のバージルにも表れ、ネロの存在もあってダンテと殺し合う関係性が変化することとなる。
バージルの復活によって魔獣たちは切り離され、マレット島での復讐を果たすためダンテに襲い掛かるも敗北。消え行くグリフォンはVだけでなくダンテやネロたちにも情が湧きつつあったことを仄めかしながら消滅、ダンテはその最期を見送った。