クラウチJr
くらうちじゅにあ
概要
バーテミウス・クラウチ・シニアの息子。死喰い人。
フルネーム、バーテミウス・クラウチ・ジュニア(Bartemius Crouch Jr)。
純血の旧家・クラウチ家の子息。ホグワーツ時代はO.W.L試験で12科目に合格する優等生だったが、父への反発から、10代の頃に死喰い人に加わった。
※以下ネタバレ含む
容姿
少しそばかすがあり、薄茶色の髪をしている。
経歴
ネビル・ロングボトムの両親に「磔の呪い」をかけた罪でベラトリックス・レストレンジらと共に捕まる。
当時、魔法省の魔法法執行部長だった父の手によりアズカバンに送られ、間もなく発狂し1年後に死亡したとされた。
しかし亡くなったのは息子を不憫に思い、ポリジュース薬で身代わりになった母親で、本人はひそかに自宅に連れ戻されていた。
その後は父に透明マントを被らされ、服従の呪文をかけられて自宅に監禁されていた。
バーサ・ジョーキンズから彼が今も変わらず主君に忠実であることを聞き出したヴォルデモートによって解放された。
クィディッチが好きらしく、幽閉状態の彼のことを思った屋敷しもべのウィンキーの説得もあり1994年、透明マントを着た状態でクィディッチ・ワールドカップを見に行くことを許される。
見張りを言いつけられていたウィンキーの目を盗み、ハリー・ポッターの杖をくすねて闇の印を打ち上げた。
かけられた「服従の呪文」を打ち破るほど強力になって家を脱走した。
解放後は、ヴォルデモートの肉体の復活に必要なハリーをヴォルデモートのもとへ届けるべく、アラスター・ムーディに成りすましてホグワーツ魔法魔術学校に潜伏。
真実を話そうとホグワーツに現れた父を殺害。
最終的に三大魔法学校対抗試合の優勝杯を「移動キー」に変え、それにハリーを触れさせることでヴォルデモートの元へ転送し完全蘇生させて、任務を完遂した。
だがその後、アルバス・ダンブルドアに捕らえられ、真実薬によって真相を吐かされた。
自白した翌朝、コーネリウス・ファッジの命を受けた吸魂鬼に接吻を施され、死よりも酷い姿となった。
ヴォルデモートとは「父親と同じ名前をつけられた」「父親を殺した」などの共通点があり、ヴォルデモートに対する忠誠心は極めて高いものであった。死喰い人の中でも数少ないヴォルデモートを失踪後に探した一人でもあるため、彼からの信頼も厚かった。
その一方でムーディとして行った授業は実践的で質が良く、生徒から支持を得ていた。
これにはムーディを演じる、という事情が影響したと思われる。
またハリーに卒業後の進路として闇祓いを意識させるなど、少なからず影響を与えていた。
ドラコ・マルフォイに目を光らせており、ハリーに攻撃した彼に容赦なく変身術を使うが、これはドラコが元死喰い人のひとりルシウス・マルフォイの息子で、自分と違いいつでも主人を捜せたのにも関わらず無関係を装っていたことによる怒りからきたもの。
映画版ではデイヴィッド・テナントが演じ、日本語版の吹き替えは桐本琢也が担当した。
蛇のように舌なめずりする癖があり、小説よりも年上に設定され、性格も凶暴になっていた。
憂いの篩で登場した過去の裁判の記憶では、途中で逃げようとしてムーディに阻まれる姿が描かれている。
最後はダンブルドアに捕らえられたところで出番が終わったため、その後の消息は不明。