概要
ウプイリ(upir/upyr)とはスラヴ地域で伝承される吸血鬼で、日本ではウプイーリやウィプリなどの表記がある。
語源は「鳥に似て非ざる者」で、翼を持った魔物でといった意味である。
人面の大コウモリの姿をしており美男美女に変身できるといわれる。
コウモリの翼にはカニのような爪を持ち、その爪で人の首を切って殺し血を吸う。
スラヴ民族は魂は肉体と違って腐りにくいので、死後40日間はさまよっていると信じていた。
しかし、適切な埋葬を行わないと、腐りかけた肉体に穢れた魂が入ってしまい、肉体を保持するために人を殺し生血を飲むウプイリになると恐れていた。
異常な死に方をしたものや、この世に未練や恨みを残したものの魂が特になりやすいという。
関連イラスト
創作での扱い
- 女神転生シリーズ
『デジタル・デビル・ストーリー女神転生Ⅱ』に”悪霊”ウィプリ名義で、チョンチョンの色違いとして登場した。
- 『靴ずれ戦線』
判型が改められた『ペレストロイカ』2巻の描きおろしに登場した。