概要
『週刊少女コミック』(小学館)にて1980年2号から1981年15号にかけて連載(ただし1980年23号は休載)された少女漫画作品。連載終了後、実写ドラマとアニメでそれぞれ映像化された。
元々は登場人物たちが野球部で甲子園を目指す内容だったが、その後それ以降の日常が描かれる内容に変更された。なお、それぞれ第1部・第2部と分けられている。1号ほど休載があったのはそのため。
作者のあだち充が少年サンデーで「タッチ」の連載を開始した為、連載終了となり、連載当時は「第二部 完」となっていたが、下記の番外編とアニメ版後半を除き、その後が描かれる事は無かった。
連載終了後、その後のひだまり荘について(読者からの質問が多かったためとされている)あだち充本人が調査人として出演した番外編が少コミ1982年10号に発表されている。
ストーリー
主人公・岸本かすみは明条高校入学の際、自宅から通学するのが遠い為、若くして未亡人となった叔母の千草が運営する陽だまり荘に下宿する事になり、入浴中に高杉勇作とバッタリ会ってしまう。
陽だまり荘にはかすみの他、同級生となる高杉勇作、美樹本伸、有山高志、相戸誠がそれぞれ下宿しており、時には高校野球で甲子園を目指したり、様々な日常を経験する。
かすみはひたむきな勇作の事が気になるが、米に留学している文通相手の村木克彦にも想いがあり、2人の間で揺れ動く・・・・・・・・・
登場人物(出演はテレビドラマ版、CVはアニメ版)
テレビドラマ
1982年3月末から9月半ばにかけて日本テレビ系列局ばかりかフジテレビ系列局約5局、テレビ朝日系列局約3局(いずれも放送当時)にて日曜20時台に放送された。製作は東宝。
また展開の都合上、主人公は高杉勇作に変更され、原作に無いオリジナルキャラクターが多数登場した。
また、次述するアニメ版が固執した野球は2話でバッサリ切っており、飽くまで陽だまり荘の騒動記に徹していた。
なお、「青春とはなんだ」、「これが青春だ」、「おれは男だ!」、「飛び出せ!青春」、「われら青春」、「俺たちの旅」、「俺たちの朝」、「(マチャアキの)西遊記」、「俺たちは天使だ!」と言った名作を生み出した日本テレビの日曜20時台のドラマ枠は、本作を持って(完全に)廃止されてしまった。
アニメ
1987年3月末から1988年3月にかけて、フジテレビ系列局に加えてテレビ朝日系列局約1局(放送当時)にて放送された。アニメーション製作はグループ・タック。
本来は日曜19時台前半の番組であったが、テレビ朝日系列局約1局はともかく、フジテレビ系列局でも約5局が放送曜日を差し替えていた。なお、これら約6局は、ドラマ版は日本テレビと同時ネットで垂れ流していたのだから何とも皮肉であった。
登場人物のひとりである誠のフルネームが「相戸誠」から「中岡誠」に変更された。