「丁度、もう直ぐエバも死ぬ。エバを一人で死なすのを、心苦しく思っていた所なのだ! 仲良く地獄へ落ちるが良い! はーっはっはっはっ!」
概要
メタルマックス2に登場する、バイアス・グラップラー四天王の諜報を担当している変装の名人。赤いマントを羽織ったスーパーマンの様な衣装を着ているが、冷酷非情なナルシストであり、自称『カッコいいけど恐ろしい男』
初登場時は変装して一般人に紛れており、デビルアイランドで生体改造の研究に耐えきれず脱走したエバ・グレイ博士を探していた。主人公達がエバ博士を見つけると、こっそり後をつけていたらしくその場に乗り込み、変装を解いてエバ博士を攫っていった。
後にダーク・カナルにてエバに研究再開を強いる為拷問に掛けていた所へやってきた主人公達と戦闘を開始する。
また、ビデオバットや偵察UFOなどの偵察を得手とするモンスターたちは彼の配下であるらしい。したがってバイアス・グラップラーにおける情報収集を担当していると思われる。
おたずね者として指名手配されており、賞金は35,000G。
戦闘
戦闘開始時はカリョバトラーという戦車に乗っているが、この時何故か車内ではなく戦車上部に設けられたデッキ部分に突っ立っている。で、肝心の戦車自体は徹甲弾をぶっ放してくる事とボスらしくHPが高い以外は目立った脅威もなく普通。
戦車がやられるといよいよ本人との戦闘だが、マントに内蔵される光学兵器から放つ必殺技のカリョストロフラッシュは強力なものの、チャージが必要で発射に2ターン掛けてしまう為、その隙に畳み掛けてしまえばそれで済んでしまう。結果、一つ前に戦うスカンクスよりも苦戦しない場合が多く、最初に戦うスカンクスやOPから最後まで印象に残りまくるテッドブロイラーよりも影が薄い扱いをされることもしばしば……。
え? でももっと目立たないやつがいるって?
メタルマックス2リローデッド
オリジナル版ではそれほど目立たない彼だが、他の四天王同様、大幅に強化。賞金も50,000Gへ上がっている。
職業としてアーチストが割り振られており、その特性を遺憾なく発揮しまくる。
まずカリョバトラーはパーツ自動修復機能が備えられ、2回攻撃に砲撃演舞まで使ってくる。
降りてからも1ターンに複数行動するようになったので、充電しながらの攻撃が可能。華麗にマントを脱ぎ捨て流麗な動きで戦車を上回る威力を叩き出す暗黒舞踏、全体に睡眠を引き起こす催眠ビーム、着ぐるみゲージツで妙に似合うタキシード姿のソプラノ歌手攻撃まで使ってくる。
必殺技のカリョストロフラッシュは威力自体は下がったが、複数回行動のお陰でチャージ→発動と速攻性があり、電撃属性でCユニット破壊を引き起こすので脅威度自体は上がっている。
しかも一度倒した際、普通とは違うエフェクトで倒れる。そしてそのまま戦車を降りてエバへ近づこうとすると、何と死んだふりで負けた様に思わせただけで、生身で彼と再戦となってしまう。ちゃんとトドメを刺しましょう。
余談
オリジナル版のメタルマックス2ではスルーしてそのままストーリーを進める事が可能であり、それがもう一人のスルー可能な四天王共々影が薄いと言われる原因の一つであった。
メタルマックス2リローデッドではスルー不可能となり、ダーク・カナルを抜ける最後のゲートの開閉端末の前に居るグラップラーは「どいたらカリョストロ様に殺される」と必死で端末を死守するため、カリョストロの撃破が必須となる。「カッコいいけど恐ろしい男」の面目躍如といったところか。
SFC版開発中に頭部が角刈りに見えるとして、開発室に訪れたデザイン担当の山本貴嗣氏自らドット絵を修正したという。
2系以外の登場作品
『メタルマックス4 月光のディーヴァ』Limited Editionでは、DLCコードにて他のバイアス・グラップラーの3人とともに再登場する。