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編集者:瀬文
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過激派連合赤軍最高指導者の森恒夫永田洋子両名がメンバーに難癖をつけ、「総括」と称するリンチを加えメンバー12名を殺害、山中に埋めた。

元々は過去を振り返る「反省」の意味合いが強く、暴力は用いなかったが、だんだんエスカレートし正座をさせ食事を与えないなど陰湿なものになっていき、「総括に集中させる」という名目で殴る蹴るの暴力を伴うものになっていった。

当初はあくまで「目が覚めた時に真の戦士になれるよう、殴って気絶させる」というのが目的だった、らしい。

その粛清理由は、当初は作業のミスや装備の不備を非難したものだったが次第に…

アジトでキスをしたメンバーの男女に対し、

「キスするとは何事だ、総括!」

警官役との模擬戦闘でぶちのめされたメンバーに対し、

「撃退できないとは何事だ、総括!」

若い女のメンバーに対し、

「髪をセットするとは革命戦士としての自覚はあるのか?総括!」

服を着替えたメンバーに対し、

「着替えたな?総括!」

「すいとん」…と呟いたメンバー(総括中)に対し、

「飯に執着するとは何事だ、総括!」

……など、クメール・ルージュ真っ青の難癖レベルにまで悪化していった。

度重なる暴力に加え、寒い中放置されたり変な格好で縛ったり、、森から「死刑」宣告されアイスピックで滅多刺しにされるなど様々な手段で次々殺害されていった。

なお、総括中に死亡したメンバーは「敗北死」とされ、革命戦士のなり損ないと更に軽蔑された。

これには首謀者の1人永田洋子の健康状態も影響していた。永田はバセドウ病という甲状腺機能に異常をきたす難病に悩まされており、普段であれば投薬による症状がおさえられたものの逃亡生活のために薬を得ることができず、バセドウ病の症状である躁状態を悪化させ、猜疑心と嫉妬を余計に募らせることになっていった。

こんな中でも、厳寒の山奥で生き延びるためにメンバーは最低限の現実は見えていたようで手先が器用で大工仕事ができ、登山経験もあるメンバーを生かすなどしていた。

あさま山荘事件で逮捕されたメンバーの自供で発覚し、残虐な事件が全国に知らされるとともに成田闘争東峰十字路事件以降国民の間に芽生えた新左翼過激派に対する嫌悪感を決定的なものにした。

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