データ
モンゴルの白亜紀後期の地層から発見された竜脚類で、属名は発掘地のネメグト盆地に由来している。全長は推定12~18メートル程と考えられる。
体骨格の一部分しか見つからないことの多い竜脚類としては珍しく、頭骨のみが見つかっている。発見当時はその頭骨の形と鉛筆状の歯からディプロドクス上科のディクラエオサウルスに近縁と考えられ、最後のディプロドクス上科と考えられたが、後に発見されたラペトサウルスの研究で、ティタノサウルスの仲間であることが判明した。
これにより、同じくモンゴル産のティタノサウルス類で、頭と首を除く体骨格が発見されているオピストコエリカウディア(こちらは当初カマラサウルス科と考えられた)と同一種ではないかとする説が唱えられている。もしもし同一種だった場合は、先に命名されたのはネメグトサウルスの方なので、ネメグトサウルスの方が正当な名前として残ることになる。