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USBメモリの編集履歴2019/07/16 16:41:51 版
編集内容:派生品について追記

概要

USBポートに接続し、データの読み書きができるデバイス。記憶素子にはフラッシュメモリが使用されている。

これをパソコンWindowsXP以降)に接続すると、OSからは取り外しの可能な大容量記憶装置として認識される。

2000年頃に登場し、その使い勝手の良さからフロッピーディスクZIPを駆逐した。初期のものでは、記憶できる容量はわずか8MB~64MB程度しかなく、1GB以上は数万円するのもざらであったが、容量の少なさ(1.44MB)のため当時既に陳腐化していたフロッピーの代替としては十分であった。

最近はフラッシュメモリの低価格化により、ローエンドでも1GB~2GBで1,000円以内にまで値下がりが進み、高価なものでは2層Blu-Rayディスクを凌ぐ大容量(64GB~)の物もある。反対に、記録容量がMBクラスの製品は殆ど売り出されなくなった。

画像を保存する事だけを目的に使用しても、かなりの枚数を保存可能。

汎用性と使い勝手に優れ、パソコン以外の電子機器でもメモリーカードと同様に記憶媒体として広く用いられている。

スマートフォンが広く普及してきた近年では、MicroUSBやLightning端子、USB-TypeC端子に対応したUSBメモリ(又は各端子対応の変換アダプタ)も登場。これによって別のリーダーを用意する事なく、容易にデータのやりとりが可能になった。

一方で、その手軽さをウリにした結果乾電池SDカード同様に作り過ぎてあちこちで在庫過剰を引き起こしており、家電量販店では年中割引価格で販売している場合もある。

なお、その容易さ故の危険もあるので、本稿の下の方にある注意点についても熟知しておこう。

構造に伴う意匠

USBメモリは多くの機種がUSBコネクタに蓋をして保護しているため、イラストのようなネタがつきもの。(スライド式など別の方法を用いて保護している機種も増えている)

注意点

USBメモリは安価かつ入手しやすいために頻繁に利用されている反面、暗号化やウィルス対策などセキュリティが施されていない物も多い。

そのため、落下や盗難による紛失で情報漏えいの危険性や、自動実行のウィルスによるPCBへの感染などの被害も実際起きている。

特にこれから社会人になる方たちは、職場に私物のUSBメモリを持ち込まないか、あるいは前述の暗号化、ウィルス対策機能の両方が付いたものを利用するのが望ましい。

ただ、既に多くの会社ではこれらの対策は取られており、ほぼ利用しない、例外的に利用する場合でも会社で定められた種類のUSBメモリーを利用するようになっており、この立場において一番気を付けなければならないのは紛失だ。

また、社会人でなくても個人情報や趣味嗜好の入ったUSBメモリーが他人の手に渡った際には悪用される可能性のあることを忘れないでほしい。

この項目を書いた者としては、先述のセキュリティ対策が施された製品は個人では中々手が届きにくく、購入はとても勧められないので、取り扱いに関しては使わないでとまでは言わないものの、慎重になってほしいと願うばかりだ。

↓参考までに(外部リンク)

バッファローから発売されているセキュリティーUSBメモリー

一応付け足しておくが、USBメモリを装着してもパソコン本体の「内蔵メモリ」(RAM)の容量が増えるわけではないことも覚えておいてほしい。質問サイトなどでは『パソコンのメモリ不足を解消するにはUSBメモリを装着すればいい』といった回答が見受けられるが、「内蔵メモリ」と「USBメモリ」は別物なので、パソコンのメモリ不足を解消するなら新規に該当するメモリを購入して増設するしかない。

WindowsVistaからは「Ready Boost」の機能によって、USBメモリの記録容量の一部をメモリの代わりとして処理速度を上げることが可能になったが、効果を体感できるかどうかは製品とOSの組み合わせ次第である。

当然のごとく、XPでReady Boostを使わせろという客も出てきたことから同等の機能を有したソフトも販売されている。

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最近ではUSB端子の挿入口がPCに限らず、テレビやプリンター、コンポなどにも搭載されており

各々の機器で読み込み可能なファイルをメモリ内に保存していると、その機器で再生可能。

プリンターを使ってメディアから直接ファイルを読み込んで印刷もできる。

ご先祖様

USBメモリの登場や、またUSBバス規格そのものが登場する以前は、主にノートPCや高機能の計測機器向けにPCカードスロット用のSRAMカードやリニアフラッシュカードが使用されていた。

現在ではUSBメモリ含むフラッシュメモリデバイスやその他の大容量記憶媒体が登場しているため、ほとんど使われておらずOSからのサポートもない。そのため現在は過去の資産を使う必要のある業務などで使われているのみ。

ちなみに、SRAMは電源がなければ当然情報を保てないため、昔のゲーム機のカートリッジの様にバッテリーバックアップによってデータを保持していた。ただ、ゲーム機のカートリッジとは異なり、ユーザーが任意に電池交換可能な構造になっている。

派生品

試作・学習向けマイコンボードではプログラムROMへのデータ書き込みを簡単にするために、USBメモリとしてOSに認識されるように作られているものもある。有名な例だとARM社のMbed(公式サイト)やBBCのmicro:bit(公式サイト)がこの方法でプログラムROMへの書き込みを行う。ただし、これらは実行するプログラムをマイコンへ転送するのが目的であるため、プログラムファイル以外は書き込もうとしても受け付けない、プログラムROMへの書き込み終了後プログラムファイルがドライブ上から消える、同じく書き込み終了後にアンマウントが自動で行われるといった動作の差異がある。

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