永遠に白き大地で、幼き姫はその命ある限り安寧の祈りを捧げ続ける。
気丈なる姫の頬に涙はないが、その最奥は咲き乱れる花々への消せない憧憬に満ちていた。
「りんりんりん、リリィです!」
概要
ひとりで旅をしながら『春』をくれる人をさがしている少女。
クリスタリアという種族の共通特性として体に備わる「氷の心臓」という器官が体にあり、
半恒常的に冷気を周囲に滲み出させ、その身に近づくものを凍えさせてしまう体質を持つ。
ゲームのガチャでSSR武器『氷晶杖』を手に入れると仲間になる。
イベント「氷晶宮でミックスパイを」で信頼度をマックスにするとイベント版が加入。
元は空の世界のとある島に存在する、氷の亜人クリスタリア族の民が生きる『氷晶宮』という氷の宮殿で暮らしていた、クリスタリア族の中でも特別な種である『姫』たちのうちの一人だった。
しかしその島で大昔から起きていた人間(ヒューマン・エルーン・ドラフ・ハーヴィン含む)族と、炎の亜人スヴァル族との三つ巴の不和により外界との交流をほぼ断絶していたクリスタリア族は徐々に衰退を始めており、氷晶宮の祭神である氷の精霊・スネグラーチカがリリィをはじめとする『姫』たちに春探しの使命を与えて送り出したのは、そんな一族の事態の打開策の一環としてでもあった。
とある森の中で主人公らグランサイファー一行と出会い、上述の氷の心臓がもたらす、冷気を周囲に充満させてしまう異能が主人公に近づくにつれて和らいでいくのを感じ取り、彼(または彼女)を、上述の『春』なる存在として、一緒についていく事を決め、騎空団入りする。
また、その頃からクリスタリアである自分にも優しく親身になってくれているルリアのことは『おねえさま』として強い信頼を寄せ、艇でも仲良く過ごしている。
なお、氷晶宮で暮らしている頃から、エリンという幼馴染の親友がいる。
基本天然のおっとりぽややん系性格であまり頭のよくないリリィとは対照的に、外界知らずではあるが大人びてクールかつ理知的な性格で、幼少期からよくリリィのフォローに回っていた様子。
彼女もまた、リリィの影響で少しずつ外界に興味を持ち始めている模様。
2016年11月に上述の「氷晶宮でミックスパイを」にあわせて更新されたガチャで、そのエリンもプレイアブルキャラとして騎空団入りできるようになった。
元は神撃のバハムートのクリスタリア・リリィというキャラである。
奥義 | アビリティ | サポートアビリティ | |
---|---|---|---|
SSR | フローズンヴィジョン(最終上限後)フローズン・ブルーム | 氷晶結界/フローズンゲイル/ホワイトヒール | シャインクリスタル/氷晶宮の特使 |
イベントSR | フローズン・クリスタル | 氷晶結界/フローズンゲイル/ホワイトヒール | シャインクリスタル |
容姿
SSR版
薄紫色の長く真っ直ぐに伸びた髪に青い瞳。小柄で華奢な体に身の丈ほどもある杖を持っている。
透明感のある服はやや透けており、そこから見え隠れする太股で何かに試されている気がする。
イベントSR版
容姿そのものはSSR版と同じだが、外の世界を旅して回る中で、ヴァンパイア族と同じくらい人間に怖がられるクリスタリア族であることを隠すため、旅装束として大きなフードつきの白いローブを身にまとっている。
性格
健気でいじらしいが、同時に無自覚に心と物理的距離を一瞬で縮めてくる末恐ろしい性質を持つ。
その様はビィ氏からも高く評価されている。年上キラー。
「~なの」という語尾を使いこなし、ふわふわと囁くような声で語りかける。やはり恐ろしい。
舌足らずなところがあり、たどたどしくも一生懸命に話す様は可愛らしい。実に恐ろしい。
性能
SSR版
プレイヤーから火属性絶対殺すウーマンと言われるほど火属性に対して非常に強い。
1アビの《氷晶結界》が非常に強く、2ターンの間、火ダメージを70%もカットすることができる。
さらにこれはファランクス系アビリティと重複が可能であり、100%カット(ダメージ0)も現実的に狙える。
全体攻撃、ならびに全体回復+状態異常回復も持ち合わせているので、彼女がいるだけで水属性パーティが一気に安定するようになる。
出演より2015年12月16日までは種族がヒューマンであったが、以降種族不明に変更された。
また2016年11月24日のアップデートでイベントが終わり無意味になっていた2つ目のサポートアビリティが変更された。
2019年4月11日からはイベント復刻と同時に最終上限解放が実施。彼女が平成最後の解放キャラクターとなった。
最終上限解放後、7月の決戦!星の古戦場では水属性有利な事もあって早速のスタメン入りをしている騎空士もいるとか。その相手は、火属性となった炙りカツオである。
SR版
SSR版とアビリティ内容はそのままにSR相応にデチューンされた形になっている。
回復性能が大きく落ちた反面、1アビの取り回しが良くなっており対火属性への強さは変わっていない。
フェイトエピソード(ネタバレ注意)
なお、イベントSR版のリリィのレベルアップにより見られる
第3アビリティ「ホワイトヒール」取得のフェイトエピソードでは、
騎空団の依頼で訪れた、井戸が干上がり干ばつに苦しむ村を救うため、上述の氷の心臓の冷気放出特性を自分の意思によって制御し、炎天下の砂漠で強烈に放出する事で低気圧を発生させて大きな雨雲を作り出し、雨を降らせる事に成功している。
クリスタリアの、他種族との共存において最大の妨げとなっていた冷気の特性を制御し、その力で人を癒し救う彼女の存在は、いつか種族全体にもたらす『春』――クリスタリアの衰退脱却と他種族とともに歩む暖かい未来の端緒となるのかもしれない。