概要は概要だよ!
屑ーミィとは、youtuberリア氏の動画に登場する性格がクズなポケモンたちの総称。名称はとあるユーザーにより名付けられた。
大抵「〇〇(ポケモン名)は〇〇(ポケモン名)だよ!」と現れては自己中心的な悪巧みをし、周囲のポケモンや人間たちに多大な迷惑をかけておきながら「わかったら〇〇してね!すぐでいいよ!」と煽って元の種族の株を下げたり、視聴者に殺意を抱かせたりする。だが、最終的にその因果が自分に返ってきて「どぼぢでごんなごとずるのおおぉ~」と泣き喚きながら退場する……という流れがお約束。
他にも主な特徴として
・口癖は「やい!そこのクソ〇〇」「おかしいでしょおお~~~」「〇〇ってば××すぎて(例:強すぎて、頭良すぎてなど)ごめんねええええ!」
・台詞では「かんったん」、「さいっきょう」など平仮名と「っ」を多用する傾向がある。
・性格は超自己中心的かつ重度のナルシスト
・人間や他のポケモンを見下しており皆自分の奴隷になると思っている
・やたら食い意地が張っており何かと食糧を要求してくる
・事あるごとに口汚く煽ってくるが煽り返されるとすぐ怒る
・自信家の割には他力本願
・よく悪巧みする割には根本的に頭が悪いため成功しない
要はほどほどに憎める小悪党的な存在。
だが、コイツの初登場はこれらの悪行が可愛く見えるほどの衝撃的なものだった……
初っ登場だよ!わかったらファンになってね!すぐでいいよ!
事の発端は、リア氏の名物動画「ポケ鹿」。「一度ひんしとなったポケモンは死亡したものとみなし使用不可能になる」という縛りのもと進められるこのシリーズの第11話にて、主人公のチルノ・フランが一匹のポケモンをゲットしたことがきっかけである。
以下、ネタバレ注意
アーカラ島での試練をクリア、ウラウラ島へ降り立った一行。(手持ちはフォルセティ=ヤミカラス♂、マキ=サナギラス♀、リュウ=ギャラドス♂、フィン=ニンフィア♂の4体)
ハウとのバトルに特防の高いフィンを活かして勝利した一行だったが、彼は以前に行った反魂の儀(一度死亡したポケモンを、身代わりとするポケモンを捧げることにより寿命半減で蘇生させるシステム)の影響により、体が確実に衰えていた。
彼に代わるフェアリータイプのポケモン、さらにチーム全体の「みずポケモンに弱い」という弱点を克服するため、モンメンのモーニャを仲間に加えた一行。
さらに占いの得意な彼女の進言により、もう一体仲間に加えて欲しがっているポケモンが近くにいることが判明した。
そこで草むらから飛び出してきたのは・・・
「チラーミィはチラーミィだよ!そこの屑トレーナーはチラーミィを仲間にしてね!すぐでいいよ!」
一体のチラーミィ(メス・レベル28)であった。
妙に尊大な態度を怪しむフランだが、チルノの方はこのチラーミィを6匹目の仲間に加えることを即決、モンスターボールでゲットするのだった。
(チルノはこの時ニックネームを付けようとしたが、「チラーミィはチラーミィだよ!」と言い張るのでそのまま「チラーミィ」で通されることになった。)
が、チラーミィはフィンを「なかなかの別嬪さんだね、奴隷にしてやるよ」と公言したり、「お腹が空いたからご飯を食べさせてね」と高級な寿司を要求したりとやりたい放題。
さらに「チラーミィが本気を出せばグラードンだって倒せちゃうんだよ!」と豪語したため、バトルで実力を試そうとしたが・・・
「これいたい!これいたいよ~!いいがらざっざどごうがんじろ~!勝てるわけないでしょ~!」
チラーミィのスピードスターは相手のオクタンに大したダメージを与えられず、逆に相手の反撃で大ダメージを負ってしまう。
その後はくさタイプのモーニャに交代し、何とかバトルに勝利した一行。
しかし、チラーミィは自分が負けそうになったことに対しては「相手が卑怯な手を使ったから」と言い訳。その癖弱点のこおり技で大ダメージを受けたモーニャに対しては「あんな弱そうな相手に負けるなんてお前も大したことない」と嘲笑う。
事実を捻じ曲げ自分に都合のいいように解釈する厚かましさを訝しむ一同だったが、チラーミィはそんなこと気にも留めず「疲れたからポケセンで休憩させてね」「お腹が空いたよ、寿司でいいよ」とまたもわがままな要求。
フランはさすがに「いい加減にしろ、私たちには時間がないんだ」と怒りそうになるが、チラーミィは「トレーナーはポケモンを幸せにする義務があるんだよ、だからチラーミィは悪くないよ。」「もっとのんびりしようよ。」と自分の非を認めたがらない。
そこへ現れた、極悪ナビゲーターこと古明地こいし。
またからかいに来たのかと思いきや、チラーミィの言葉を受け今までの非道な行いに対する詫びとして、一行に休暇を取ることを提案するという意外な申し出だった。
「ポケモンと”仲良く”する」「休暇中はフィン含め老化をストップする」ことを条件にして・・・
以下、後味の悪いネタバレに注意
どぼぢでごんなごどずるのおおお~~~!
各自思い思いの日々を過ごした休暇が終わり、再出発の日。
次の試練に向け、持ち物を確認するフランだが・・・
「お金が・・・お金が41円しかない!?」
なんと所持金がごっそりと減っており、その他の道具も(仕様上捨てられない)技マシンとロトポンを除きほとんど無くなっていた。
すぐさまこいしを問いただそうとするが、彼女は「知らない」の一点張り。
そこへ一匹のポケモンが口を開いた・・・
「お金や道具がないのは当然のことなんだよ!説明しなきゃわからないなんて残念な脳みそしてるね!」
「チラーミィはお寿司さんが食べたかったよ!でもケチな店員さんはくれなかったから、すべての道具を売って、全部お寿司さんに使ったよ!おいしかったよ!」
「だってチラーミィは可愛いんだよ!トレーナーのポケモンなんだよ!当然だね!トレーナーのお金も道具もすべてチラーミィのものでしょ!どう使おうが勝手なんだよ!!」
・・・この所業、遂に怒りはおろか殺意すらも隠せなくなるフランだったが……
「ふざけないで!」
「このお金は、みんなのものなんだ!今まで仲間だったみんなで手に入れた・・・それなのに・・・!それなのに・・・!」
普段は温厚なフィンが、チラーミィを殴り飛ばしたのだ。
しかし、こいしはそれを見逃さなかった・・・
「休暇中は暴力沙汰厳禁」とのルールを持ち出し、ペナルティとしてフィンの寿命を5レベル削ったのだ。
たかが5レベルといえど、体が老いた今のフィンにとっては急に寿命を減らされることは大ダメージであり、立っていられなくなるほどの発作を起こして倒れてしまう。
自分を殴った相手が苦しむのを見て、今度はチラーミィが嬉々としてフィンを殴りまくるが、我慢の限界が来たリュウもそのチラーミィを突き飛ばし・・・
「暴力沙汰が新たに2つ発生しました。リュウとチラーミィにペナルティが発生します。」
一発殴ったリュウは5レベル、さらに20発以上殴ったチラーミィは一気に100レベルの寿命が削られることになる・・・
ご存知の通り、ポケモンのレベルは100が限界であるため・・・
「なんだか体が重いよ?それに眠くなってきたよ・・・?」
そのままチラーミィは寿命が尽き、「死にたくないから反魂しろ」との要求も当然聞き入れられずにその愚かで短い生涯を終えたのだった……
(その後の死亡画面でも、「どうしようもない屑」「どこで会ったか思い出したくもない」「個性?知らん」「チラーミィ界から同族と認められず名前不明」「チラーミィ好きの方ごめんなさい」と散々な評価で、最期の言葉も「チラーミィは悪くないのにどうして・・・ だからきっとチラーミィは天国行きだよ! 天国でまた好きなことだけするよ!」と反省の色は皆無だった)
・・・休暇のつもりが、たった一匹の身勝手なポケモンのせいでアイテムをほとんど失い、さらにフィンは寿命で倒れる寸前という大ピンチに陥った一行。
こいしはチラーミィとの関与を否定し、「次の試練を犠牲なしでクリア=寿命回復ボーナスをゲットすればフィンは助かるかも知れないが、アイテムもない今は見捨てるべきだ」とフランを煽る。
しかし、当のフランは……
「チルノ、みんな・・・私のわがまま、付き合ってくれる?フィンを、このまま見捨てたりはしない!」
フィンを助けるため、そしてこいしの思惑を打ち破るためにも、次なる試練に立ち向かう闘志を燃やす一行であったが……(続く12話=マーマネの試練は、ポケ鹿でも指折りの名バトルが繰り広げられ、あのウルトラネクロズマ戦に匹敵する盛り上がりを見せる感動回である。)
しかし、この屑ーミィとチルノ一行のポケモンたちを巻き込んだ、こいしのおぞましい計画がこの時まさに進行していようとは、知る由もなかった…
(詳細はポケ鹿12~15話と35話を参照のこと)
悪事については当然本人の意思によるものだが、知らないはずの反魂の儀を知っていたことからも(こいしは否定していたが)こいしとつながっていたのは明らかであり、無自覚に彼女の駒として利用されていたと思われる。恐らくチルノ一行の特徴だけを教えて加入するよう入れ知恵していたのだろう。また、後にこいしはこの一件について黒幕であるはずの「上司」から咎められることになるが、その際当初考えていた計画を断片的に明かしている。それはなんとフランの手でチラーミィを殺させるという衝撃的な内容だった。皮肉にもその最悪の事態はフィンとリュウによって回避されたが、こいしの言動から察するにチラーミィを殺させることで、ペナルティとしてパーティー全員の寿命を大きく削り発狂させる予定だった可能性が高い。
レギュラーキャラのこいしと違い、たった1話の登場で視聴者から凄まじいヘイトを集めたチラーミィだったが、まさかコイツが後に(ある意味)名物キャラと化すとは誰が想像しただろうか?
ちなみに、この一件はチルノ一行にとって非常に苦い思い出として残り、特にフランはトラウマにもなっている。さらに、雑談中はチラーミィやチラーミィを連想する言葉遣いはたとえ冗談でも禁句とされ、後に犠牲となった仲間たちを追悼する場面でもチラーミィだけは徹底的に除外されている。
その後も登場するよ!売れっ子すぎてごめんねえええ!
ラストで「途中で犠牲になったポケモンたちは次なるポケモン、あるいは人間など他の生物に生まれ変わる」という事実が判明、完結したポケ鹿。
その中でもチラーミィは
「ミジンコに生まれ変わって1秒で死ぬ」
「鮭に生まれ変わってイクラで食われる」
とロクな目に遭っていない。そして「やいそこのエンディング見てる屑!すぐにチラーミィを仲間にしてね!すぐでいいよ!」と相変わらず視聴者を罵っている。(おまけに台詞は段々フェードアウトしている。「最早この屑の戯言に耳を傾ける者など誰もいない」と暗示しているかのように……)
ヤツが心から反省し悔い改めるまで、本当に幸せになれる未来などやって来ないだろう。
その後は「ポケモン観察茶番劇シリーズ」「幻想ポケ遊技シリーズ」などでこの屑ーミィの生まれ変わりと思われる屑ポケモンたちが度々登場、今や恒例キャラと化している。
- 転生先と末路の例
- 再びチラーミィに生まれ変わって皮を剥がれ、人形の材料にされる。(あるいはテッカグヤのヘビーボンバーに潰される、プロボクサーに吹っ飛ばされる、宇宙から来たデオキシス軍団のポケ質にされるがデオキシスごと倒されるなど)
- イーブイに生まれ変わり、とある少年の手持ちのイーブイと入れ替わろうとするが失敗、逆にその少年を妬ましく思うガキ大将のストレス発散でボコボコにされる。
- コイルに生まれ変わり、「浮いてるからじめん技なんて効かないんだよ!」と豪語していたが、彼らにとって浮いたポケモン対策は常識なため、ワルビアルのじしんで瞬殺される。
- ムウマやパチリスに生まれ変わり、ポケモンを甘やかして屑化させることで有名なポケモンだいすきクラブのトレーナーの元で好き勝手やっていたが、後に本性がバレて捨てられる(このシリーズではボックスから逃がされたポケモンは工場送りになり、食品やアイテムの素材に加工されるという黒い考察がなされている)。
- カイロスに生まれ変わり、何気にトレーナーなしでメガシンカして畑を荒らしていたが、農夫が雇ったクサイハナの匂いで墜落死する。
上記の通り末路は様々だが基本その行いに同情の余地はゼロで、場合によっては残忍かつ猟奇的な言動が見え隠れすることもあるため存分にスカッとしよう。
なお、屑ーミィの名付け親はこの末路を今日のボスよろしく逐一コメント欄に書き残しており、うぷ主や視聴者を感心させている。今後も増え続けると思われるがはてさて・・・?