「…くっ、またあの夢、か。これで何度目だ…?」
概要
どんな魔剣でも自在に操る異能を持つ「魔剣使い」の少年。
相棒のリディとともに「あるもの」を探して旅をしている。
プレイヤーは物語の最初に名前を設定するため、デフォルトネームは存在しない。「魔剣使い」「マスター」「ご主人」など、様々な呼ばれ方をしている。
経歴
謎の少女リディ、もちひつじと呼ばれる生物のもち、その他大勢の魔剣たちと共に、『聖杯の記憶(カリス=カエリステラ)』と呼ばれるモノを探して冒険者をやっていたが、路銀が尽きたために魔剣機関と呼ばれる機関から仕事の依頼を受けている。リディは酒場でバイトをしている。
彼自身の仕事による収入がその性質上ひどく不安定であること、そしてリディが酒場の看板娘として甲斐甲斐しく働いていることにより、『女の子に養われている残念マスター』などという不名誉な噂が流れてしまっている。
人物
物語の舞台である魔界での価値基準がわからないため何とも言えないが、見た目年齢は十代後半くらい。本編が始まる以前から何らかの戦いを続けているらしく、戦闘の際はシビアな考え方を垣間見せる。しかし基本的には年相応の明るい笑顔を見せる少年。
日々無理難題を押し付けてくる魔剣機関や魔界の権力者たち、そして無邪気にわがままを吹っ掛けてくる魔剣少女やリディに振り回されつつも、毎回なんとかしてしまう実力者。
魔界における怪奇現象や魔剣の伝承についてかなり博識であり、戦闘中でも冷静に観察する余裕を見せる。数々の個性的な魔剣少女に出会いながらも、それぞれを「一人の女の子」として真正面から向き合っている。そのため相棒のリディは勿論、多くの魔剣少女たちからも好意を向けられている。しかし肝心なところで鈍感なため、物語の都合もあってはぐらかされてしまうことも(ドSやヤンデレといった問題児も多いため、ぶっちゃけ気づかない方が幸せなケースもいくつかある)。
本編や一部のイベントではかなりシリアスな立ち回りを見せるが、大半のイベントや番外編では苦労性の三枚目。年頃の男子の性的好奇心も人並みに覗かせており、結構なオープンスケベだったりする。どう受け取るかはそれぞれのプレイヤー次第。
能力
魔剣使いは、物語の舞台である「魔界」では彼以外にも一定数存在する。しかしその多くは一人一本までしか扱うことはできない。
しかし主人公である彼は、数百の魔剣を使いこなすことができる特別な存在。ただしバトルの都合上、一度のバトルでの編成は3本までである。因みに彼以外にも複数の魔剣を扱える人物は一人だけ登場するが、そちらも3本までの模様。
ソウル
上述した魔剣を扱う能力以外に、彼は「ソウル」と呼ばれる特殊魔導体(過去の英雄や特定の概念の情報)をその身に宿すことで、能力及び外見を変化させる。
これは所謂「ジョブ」に似た扱いであり、ソウルにはそれぞれ武器・属性に対する適正、特殊スキルが存在する。いくら強い魔剣を編成しても、適切なソウルを装備しなければ十分に威力を発揮することはできないのである。そしてこのソウルも、本編中では主人公のみが使っている。
どうやらこの能力には後述する「悪魔の鍵」が関わっているらしい。ゲーム内で入手できるとある文面では、ソウルを宿す際に「鍵」の名を口にし、意識の暗闇の中でそれぞれのソウルの「扉」を開ける必要があるようだ。
そして自らの精神を手放し、ソウルに肉体を委ねることで力を手にすることができる。
悪魔の鍵(エンスージアクレイス)
ブレ×ブレのストーリーの根幹に関わる謎の力。曰く「開けてはいけない世界の扉を開く鍵(アクセスキー)」。現在判明しているのは、数種類存在することと、魔鍵ユグドラシルという遺跡と関係があることと、一時的・例外的な事象の具現装置であるということだけである。この力を宿しているため、彼は「魔剣使い」であると同時に「魔鍵使い」でもある。
彼が宿す"鍵"は『愚かなる卑怯者の鍵(ワールドイズマイン)』。詳しい能力は不明だが、魔剣解放前に発動することが多いことから、戦闘力あるいは魔剣の強化と推測されている。
だがメインストーリーでは、彼に相当の負担を強いる代わりに、髪が白く変色し、全身が黒い紋様に侵蝕され、黒い炎を纏っている。
飛躍的な身体能力向上が確認されている他、彼の"鍵"は「特別」であるということも明らかになっており、その能力は未だ未知数である。