経歴
美貌で仏教への信仰心が篤かったことは、『大鏡』『栄花物語』などの逸話に窺われる。
天暦8年(954年)摂政・太政大臣・藤原伊尹の三男(または四男)として生まれる。母は恵子女王。侍従・左兵衛佐を経て、天禄二年(971)、右少将。同三年、正五位下。
天延二年、疱瘡に罹り、九月十六日、朝に亡くなった兄挙賢(たかかた)に続き、夕に亡くなった。享年二十一。
代表作
君がため 惜しからざりし 命さへ ながくもがなと 思ひけるかな
(藤原義孝(50番)『後拾遺集』恋二・669)
関連タグ
嘴平伊之助(鬼滅の刃)……幼少時代に住んでいた山で出会った老人から、上述した彼の代表的な詩を読み聞かされており、それにより言葉を覚える。