イキり鯖太郎
おまえらせかいをせおってせんじょうにたつことができるの
この記事自体がFate/Grand Orderの主人公、ひいては作品そのものに対して物議を醸す為に作成されたものです。
それらを純粋に楽しみたい人はブラウザバックを推薦します。
概要
イキり鯖太郎とはFate/GrandOrderの主人公、またはFGOプレイヤーを揶揄する蔑称である。「鯖」はおそらく「"サーヴァ"ント=鯖」から来たものと思われる。2019年秋から放映されたTVアニメ版絶対魔獣戦線バビロニアの主人公を揶揄する際にも使用されている。
前提としてこの呼称は蔑称であり、ファンにとっては相当な不快感を与えかねない言葉なので、使う際には十分注意しましょう。
経緯
TVアニメ第1話放送後にネット掲示板やsnsで『イキり鯖太郎』というワードが呟かれ、なんでも実況Jに建てられた「【悲報】FGOの主人公さん、イキり鯖太郎だった...」というスレッドを複数のまとめサイトが記事として取り上げ、それがSNSによって拡散されたことが発端となる。
経緯を辿ると「イキり鯖太郎」という呼称自体は、2019年8月に、5ちゃんねるスマホアプリ板の「Fate/Grand Order まったりスレ 5231」で書き込みされたのが始まりのようである。
これに対しFGOプレイヤーや視聴者から批判が沸き上がり、掲示板や動画サイトなどで論争に発展。それが拡散し取り上げられ、結果多くの人に周知されるようになった。
原因
原作の問題点
原作ゲームはシナリオにおいて選択肢をプレイヤーが選ぶノベルゲームのような形式をとっている。
しかし、ソーシャルゲームである本作は筋道の通ったストーリー自体と相性が悪く、シナリオごとにライターが異なるという事情もあり、主人公の人物像が一定しないことが多く見られている。
結果、英霊・神霊を相手に不謹慎な発言の選択肢が存在したり、主人公が他のキャラクターから不自然に賞賛される展開が多発した事による不満などが挙げられ、それらの問題点が積み重なってきた末、弾けたのが今回の騒動を助長したとも言える。
とはいえ、アニメが放映される前は5ちゃんねるなど日の当たらないネットの隅で呼称されていたりと活動は小さなものだったが、放映された途端、いわゆる『〇〇太郎』という蔑称を使いストレスを発散している暇人の標的にされてしまい、それをまとめサイトが拡散するなどして炎上してしまった。
また、作中の人物であるベリル・ガットは似たような感想を主人公に抱いており、彼の発言も影響があると思われる。
しかし、公式が、しかも運営ではなく敵キャラが発言したセリフを根拠に叩くのは見当違い。しかも自らが退治されるであろう敵になってしまったのは皮肉としか言いようがない。
そして、公式が発言したからと言ってキャラクターを叩いてよい免罪符になるわけがないのだが、それを理解していない者によって拡散されることになった。
賛否の分かれる主人公の立ち位置
FGOの主人公の特徴として「戦闘能力を持たない」ことが挙げられる。
これまでのFateシリーズにおいて主人公やキャラクター達は特異な能力を持ち、敵対する魔術師、時にはサーヴァントを撃退するなどの活躍が見られた。
しかし、基本的にFGOの主人公は戦闘はサーヴァントに任せるという形をとっている。その戦闘を任されるのがヒロインであるため、「ヒロインを盾にしている」という見方をされてしまうことも少なくない。アニメでは映像になったことでそれがより強調されてしまったことも無視できないだろう。
しかし、本来サーヴァントが戦う様な相手は一部例外を除き、人間が相手に出来るものではないのも事実であり、基本的に聖杯戦争のマスターは、相手のマスターとの戦闘や聖杯を手にする為に指示と策略に注力して行動するというのがセオリーではある。
騒動の過程で、こうした所謂「無力系主人公」や「使役系主人公」全般を嫌う層の便乗も見られており、他の作品へ飛び火する事態も起こりかけている。
プレイヤーの問題
FGOプレイヤー達がイキり鯖太郎という蔑称に対して大きく憤慨した理由の1つにいわゆる小説家になろうの作品のなろう系の蔑称に多く見られる『○○太郎』に並べられた事が大きいとされる。
FGOはシナリオをメインに据えているソーシャルゲームであり、主人公=プレイヤーといった表現の強い作品の為、それらのなろう系主人公と同一に視られる事に対して大きな嫌悪感を感じたものと思われる。
また、FGOプレイヤーの一部はサーヴァントの力=主人公の力と認識し「傲慢で威圧的な主人公が特定のキャラクターを貶める」というような二次創作や発言をする者も多々見られ、それが反感を買い作品全体への悪印象を持たせてしまっていた。
この蔑称が広まるに辺り、それを否定しようとしたのか「○○のキャラだって鯖太郎と同じ」等という論調が各所に散見された。
当然、FGO主人公を擁護する為に貶められた形になる該当作品のファンはそれを好意的に受け止める筈もなく、イキり鯖太郎、ひいてはFGO全体に対するヘイトを集める結果となった。
この蔑称が爆発的に広まった原因の一つはこれであると言えよう。
しかし、これらの問題行動は炎上させることが目的であるアンチのなりすまし行為だと指摘されている。理由は、アニメが放映される前と後の反応の差だ。
イキり鯖太郎という蔑称や、ベリルの発言を引き合いにして叩く行為などはアニメ放映前からまとめサイトでファンの間では周知されていたが、だいたいは流されており、一部反応するユーザーもいたが、今回のような炎上騒動も起こるようなことはなかった。
つまり、上記の騒動は意図的に作り出されたものなのである。
そして一線を越える
そんな騒動の中、ネットにあるイラストが投稿された。Pixiv外の大手サイトに投稿されたものなのでリンクなどは張らないが、端的に内容を説明すると『障碍者をバカにするヘイトスピーチ』のような不謹慎なものであった。つまりFGOユーザーは全員障碍者だとバカにしている。
明らかに障碍者を笑いものにしているイラストであり、これにはさすがに非難の声が上がったが、叩くことに快感を覚えてしまったアンチや愉快犯はいっそう行動に拍車がかかりこれらの声を封殺してしまった。
自分の気に入らないコンテンツを叩くために、ここまでしてしまうネットユーザーには嫌悪を超え恐怖を覚えてしまうものである。