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イキリ鯖太郎

いきりさばたろう

『Fate/GrandOrder』およびその主人公およびそのプレイヤーに対する蔑称。
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概要


Fate/GrandOrder(FGO)』がアニメ化された際に発生した蔑称
次の3節の組み合わせから成る。

  1. イキリ」は「粋がる」に由来する関西弁で、この当時は「分不相応な待遇を受けている」といった意味合いが付加される蔑称として使われていた。
  2. 」はFateシリーズの用語「サーヴァント→"サーバ"ント→鯖」に由来する略称で、シリーズ初期から一般的に用いられており蔑称ではない
  3. 太郎」は「○○太郎」というネットスラングの派生で、この当時は1.との組み合わせで「客観的にはそうは思えないのに作中ではやたらと評価される主人公といった意味合いの蔑称として使われていた。

『FGO』の主人公「藤丸立香ぐだ男)」は作中で「マスター」と呼ばれる存在で、上記「サーヴァント」を使役して戦闘を行うことから、この場合は「自分自身は戦わないくせに当事者のサーヴァントから逆にちやほやされる主人公の屑」程度の意味合いとなる。

なお、「主人公がマスターなら「イキリ太郎」になるのではないか?」という意見も一部では挙がっていたが、あまり定着はしなかった。
「○○太郎」の起源である「スマホ太郎」がスマートフォンを使っていたことに由来するのだから、サーヴァントを使う主人公は「鯖太郎」で問題無いという反論もあった。

基本的に作品を貶める目的でのみ使用され、純粋なファンはまず用いない。
そのため関連作品へのタグ付けなども非推奨である。

由来

元々「○○太郎」が流行していた時期であったため、『絶対魔獣戦線バビロニア』第1話放送時からネット掲示板やSNSにて当単語が呟かれ、その中でもなんでも実況Jに建てられた「【悲報】FGOの主人公さん、イキり鯖太郎だった...」というスレッドを複数のまとめサイトが取り上げ拡散したことが決定打になったものと考えられている。

具体的な要因

  • 「○○太郎」の系譜に違わず、このアニメでも主人公が他のキャラクターから不自然に賞賛される展開が多く目に付いた。ソーシャルゲーム由来の作品では珍しい話ではないのだが、『FGO』はシナリオ重視と銘打ち原作は実際に評価されてもいたため、それに見合わないアニメの躓きも相まって二重の失望感が蔓延した。
  • 主人公は先述の通り戦闘能力を持たず、また「サーヴァント」は女性比率が高い。これも珍しい話ではなく、Fateシリーズとしてもお約束になっていたのだが、このアニメでは工夫なくそのまま描写した結果、ヒロイン達を盾にするゲス野郎と捉えられかねないシーンが目立ってしまった
    • その他、ゲームでは通常あり得ない「サーヴァントが主人公(=プレイヤー)の判断を待たず自己判断で戦う」という描写も度々挟まれた結果、通常の「○○太郎」以上に主人公のいらない子扱いが加速していった。
    元々Fateシリーズはキャラクターを蔑称で呼んだりネタにする事を許容しがちな作風であり(例:乳上ランサーが死んだ!)、『FGO』の原作ゲームにもそのような展開や選択肢が実装されていた。その為、それらの蔑称は許容するのにこれは許さないというのはおかしい、という意見も通りやすかった。


なお、イキリ鯖太郎という蔑称はアニメが始まった途端に言われ始めたため、原作などの問題点は元々燻っていたものではあったが、名称に関しては後付けの理由であり、一部の悪意あるユーザーや悪質なまとめサイトなどの冷笑・嘲笑・煽り目的での発言である、という意見もある。
原作では、後述するがイキリと捉えられる要素があったもののアニメ1話時点ではイキリどころか描写すらロクになかったため、当初は違和感を覚える人も少なくはなかった。
しかしこの呼称に過剰反応してしまったことにより、ほかの○○太郎系統の蔑称とは比べ物にならない大炎上へと向かっていくことになる。

こうした経緯により、これまでの「○○太郎」とは桁違いの大炎上に発展。その様子が一層面白おかしく取り上げられ拡散されるという負のループが成立し、益々多くの人を巻き込んでゆくこととなったのである。

炎上

通常この手の炎上はアニメの放送が終われば「燃料」の供給が途絶えるため、遅かれ早かれ鎮火に向かうものである。
だが今回は、むしろそこからが本番と言っても過言ではない展開を見せた。
特筆すべき状況であるため、ここで同時に解説しておくこととする。

そもそもファンの初動が大変悪手だった
煽り荒らしに遭遇した時の鉄則は構わないことである。
相手は嫌がる反応が見たくてやっているのだから、それさえ見せなければ単なる時間の無駄に終わるはずである。
ましてアニメなど、煽るためには毎週30分近くを費やして見たくもないものを見ておく必要がある、非常に効率の悪いコンテンツである。徹底的に無視を決め込めば、放送終了すら待たずに風化することも珍しくはなかった。
事実「○○太郎」シリーズも、○○に入る言葉を決める時が全盛期という例は決して少なくない。

ところが『FGO』では、それらに逐一マジレスしてしまう人が多発してしまった。
言いたいことは多々あるだろうが、それらは外部からやって来る一見さんにはどうでもいいことである。
ただ反応するかしないかが全てで、してしまった以上は「音の出るおもちゃ」でしかなくなるのである。

反論の中身も良かったとは言えない。
レスバトルに興じるならまだマシな方で、中には「お前らに世界が救えるの?」などと内容を笠に煽り返す例まで出てきてしまった。
これによりファン自体が「イキリ鯖太郎」であるという大義名分が生まれ、原作ゲームに遡ってさらに粗探しを続ける動機ができてしまった。
このあたりから「イキリ鯖太郎」と揶揄される対象がアニメの主人公から現実世界の所謂「信者」へと変質したとも言え、「○○太郎」系統と言うよりはイキリト系統に近い文脈で語られるようになってゆく。

第三者からの同情意見も出てきたものの、

  • 「○○太郎」と呼ばれる作品の多くが出自としている「なろう系」ではないことから、「一緒にされるのが気に食わない」というような反応がしばしば見られたこと。
  • 逆に「××の主人公だって同じ非戦闘員だ」などと無関係な他者を巻き込んで被害の軽減を図るような態度も多々見られたこと。
から、共闘どころか「俺らなら貶されても良いと言うのか」と逆に要らぬヘイトを集める結果に終わってしまった。


では、原作ゲームへの延焼は不当なものだったのか。これもまた完全には肯定できない。
  • 前述した悪ノリしがちな作風から、力を借りているサーヴァントを馬鹿にする、イキっているような選択肢も実際見られた。
  • 特にアニメ前後はプレイヤーに媚を売る目的もあったのか、過剰に主人公を持ち上げる展開も目立っており、ファンの中でも賛否両論分かれ始めていた。
  • シリーズものにありがちな事として作品ごとの派閥も存在し、『FGO』以外のFateシリーズが初出であり、それらの作中で他キャラと深い絆を結んでいた登場人物までもが主人公上げに加わるという展開(「精神的NTRと捉える者も)さえ描かれたため、他のシリーズファンすらも味方に付ける事が困難であった。
など、元々以前から炎上は何度も起こっていた。

しかしそれ以上に問題視されたのは、内輪性の高さと攻撃性の強さを併せ持った、プレイヤーそのものの民度であろう。
FGO界隈では「否定はほぼ許されず、辛うじて(公式もネタにしているガチャの渋さや爆死マラソンなどについてなら言及程度は良い」というような論調が定着していた。
また、これは他のゲームにもまま見られる現象であるが、評価や売り上げの高さに比例して態度も尊大になってゆく傾向も抱えていた。
そうした環境が長年に渡り続いたことで、FGOユーザーは「極端な作品への称賛的執着と、否定的意見への著しい耐性の無さ」を両立させてしまったと思われる。
最初から「イキリ鯖太郎」だったプレイヤーは一人や二人ではないのである。

今回の騒動においては、過去の同調圧力」と「数の暴力」による成功体験を積み重ねていた過激派ユーザー層が同様の手法による鎮火を試みた結果、それ以上のゴリ押しで押し返されたことが延焼の最大の原因であると考察できる。
(もちろん否定意見に反論する事全てが問題とは言っていない。攻撃に攻撃で応え続けたことによって、事実として収拾の付かない力比べにしかならなくなってしまったという意味である)

前々からFGOプレイヤーやFGOそのものに対してヘイトを溜めていた者達にとっては、今まで溜まりに溜まった鬱憤を発散するチャンスとして映ったわけである。



関連タグ

Fate/GrandOrder 型月厨 炎上 ○○太郎

ベリル・ガット:作中で本蔑称と同じ意味合いの感想を口にしたため、更にそれを使い槍玉に挙げられる事態となった。
スマホ太郎:最初に「○○太郎」と呼ばれるようになった作品・主人公。
イキリツカ:こちらは二次創作においてメアリー・スー的な描写をされた藤丸立香を指す言葉。『FGO』第二部第1章辺りで増えたとされる。古くはU-1スパシンHachimanなど、型月作品でもSHIKI、EMIYA、SHIROU、ZABIKOなどと呼ばれるものが流行っており、系統としてはそれらの後継だと言える。
ネット流行語100:2019年の単語の一つにノミネート。奇しくも前年の「藤丸立香」と同じ55位であった。
デリヘル偉人バトル
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外部リンク

ニコニコ大百科 イキリ鯖太郎主戦場の一つとなった。
ガジェット通信 アニメ流行語大賞2019作中では一度も使用例が無いにもかかわらず、銅賞を受賞している。この年は同様のノミネートが多く見られ、火に油を注ぐ結果となったことは言うまでもない。
日本名門酒会 いきなりサバ太郎!:木の屋石巻水産製造のの加工品。名前繋がりでしばしばダイレクトマーケティングが行われていた。この炎上唯一の勝利者とも言われていたが、実際に購入した人はほとんどいなかったようで、2020年4月に製造を終了している。

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