語源
FGOに粘着してヘイト消費を行うユーザー層はTYPE-MOON自体のアンチを含め以前から存在したが、外圧という呼称は2017年3月28日に電撃オンライン上で公開されたインタビュー記事内においてFGO PROJECTクリエイティブディレクター(当時)塩川洋介にインタビューを行った記事の以下のやりとりが切っ掛け。
Q16.ユーザーから沢山要望がきていても“これだけはどうしても実装・実現できない”というような事項はありますか?(織さん)
塩川:宝具スキップもそうですが、どんなに「これはやらないよな」と思うことでも一応検討はして、試しに実験もしています。やってみて、TYPE-MOONさんとも議論をしたうえで「やっぱり『FGO』には必要ないよね」という結論に至ることが多いです。
ただ、未来永劫そのままかというよりは、“今においてはない”ということですね。例を言うならオートバトルでしょうか。
ごえモン:オートバトル……私は、あるとプレイがおざなりになっていつか心が離れてしまいそうなので、ないほうが楽しめると思います。それこそ、オートでは本当の絆が築けないでしょうし。
塩川:実験は済んでいたのですが、やはり『FGO』は効率を追求して遊ぶゲームではないという明確なスタンスがあるので、実装は見送りました。
ごえモン:ユーザーの意見をなんでも取り入れすぎてしまうと、今度はゲームがめちゃくちゃになってしまう危険性がありますよね。
塩川:声をいただくことは大事だし、声を把握もしてはいるのですが、一方で全部聞くことが結果的にお客さんにとっていいことかと考えると、それは違うと思っています。
外圧に対して臆病にならず、自分たちの信じることをTYPE-MOONさんと一緒に貫いていきたいというのが根底にあります。
ごえモン:ぜひ、開発の方の作りたいものをこのままの調子で作ってほしいです。それでは最後の質問に移ります。
このインタビューに対して「批判や要望を出したらそれだけで"外圧”扱いだ、拒絶されるのだ」という解釈がアンチ層で流行、一部が自分で名乗るようになったのが始まりである(口汚い批判をツッコまれて「はいはい批判したら外圧ですもんね」みたいな流れがお決まり)。この経緯から元々は「本当は良くなって貰いたいがための指摘(という体裁)」みたいなニュアンス込みの呼称であった
今ではそういった居直りを含め、迷惑行為を行うFGOアンチユーザーの呼称として扱われる。
絶対魔獣戦線バビロニアのアニメ化にあたっての騒動でその体裁すらかなぐり捨てる『自称外圧』ユーザーが大発生したためか、或いはこの流れを知らない界隈外の人間にも迷惑行為が周知されたためか現在は一周回って「FGOアンチ」「型月アンチ」等シンプルな単語で言い表されることが増えている。
なお切っ掛けとなったインタビューでは「来た意見は必ず検討している」とも明言しており、実際同じインタビューで「圧」と表現されていたエレシュキガルの実装要望は同年で実現している。結局言ってる事自体は「来た意見は受け取って検討しているが無理なものは無理なこともある」という、よくも悪くも無難な内容であった。
元はと言えば恣意的に切り抜かれるような不用意な言い方も悪いとはいえ、数年を経てなおゴシップレベルの曲解を擦るようなユーザーのことまで責任を追求するべきかは疑問の残るところ。少なくとも未だに当時の解釈を事実が如く流布するのは避けるべきだろう。
なお当時からFGOヘイトを擦り続けているユーザーらとしては「ファンがまっとうな批判を聞き入れないのが悪いんだ」というのがお決まりの返しであり、何ならこの記事にすらそういった文言と、これが証拠とばかりに個人のSNS発言の晒し上げを行っていた履歴が残っている。ちなみに旧Twitterの専用リンクを用いない無断転載(通称スクショ晒し)はTwitter側の規約に抵触する行為。真似しないように。
プラス・マイナスどちらの意見であるにせよ、ネットの会話にも相手はいるし何ならリアルより多数の目に留まるくらいのことは頭に置いておこう。手段を適切に選べない主張など身内が先鋭化してそれ以外に引かれる負のループしか生まないということを含めて、である。