概要
2000年、スクウェア入社、2009年スクウェア・エニックス北米支社に出向。『MURDERED 魂の呼ぶ声』のディレクターを務める。
ほかに『キングダムハーツ』『キングダムハーツ2』『ディシディアファイナルファンタジー』『Death By Cube』、『いけにえと雪のセツナ』の制作に関与する。
その後『Fate/GrandOrder』に関わり、ディライトワークス入社、クリエイティブオフィサーに就任。
2021年にディライトワークスを退社し、ファーレンハイト213株式会社を設立した。
人物
スクウェア・エニックス(スクウェア)に入社し、数多くのゲームに関わってきたゲームクリエイター。
ゲーム制作に関わりつつも、その合間に海外のゲーム技術書の翻訳を行っていた実績がある。
(3冊刊行されている。)
Fate/GrandOrderに関わった事で、ソシャゲ界では良くも悪くも知られた人物である。
2023年現在はファーレンハイト213株式会社にて、インディーズゲームの開発を中心に活動している。
インタビューやプレゼンなどで度々炎上をしており、言葉選びが悪い他、上から目線の言葉遣いをついしてしまう、と言う事で本人としては都度反省はしているらしい。(後述)
その他、イベントの準備をしてくれたスタッフにねぎらいの言葉をかけずに、段取りが悪かった事の反省を促すような事を言ってしまったりと、人を慮る事が度々抜けてしまうあまり割とやらかす人物のようである。
一方で、直に知る人は「ゲームに対して真摯で素朴」と言う印象を語る者もおり、技術者、開発者向けの人の模様。
※なお、ゲーム会社は他の会社より「ゆるい」雰囲気な事は多々あり、他人に気を使いすぎない部分も多く、ユーザーに対する言葉遣いも良く言えばフランク、悪く言えば乱暴だったりする事は多々ある。その部分で人気になる事もあれば、何かの間違いで炎上を起こす事もあり、彼以外のゲームクリエイターもちょっとした言葉遣いや態度が切っ掛けで炎上している事は良くある。そのためかサービス業に感覚が近い必要があるにもかかわらず、ソーシャルゲームやネットゲームの運営などはユーザーとの目線が合っていない(あわせていない)クリエイターも非常に多く、ユーザー数の多いゲームなどは常に炎上の機会が無数にあると言える。
FGOの関係者として
設立したてのディライトワークスに入社し、Fate/GrandOrder(FGO)に関わるも設立したての会社故の人員不足に加え、企画元のアニプレックスもゲームに本格的に関わるのが初と言う事もあり、予算見積もりが甘く低い予算だったため、数多くのトラブルの矢面に立った人物である。
特に初期はガチャや育成に関して非常にストイックな(ぶっちゃけるとドM)仕様だったために数多くのクレームが飛びつつも、要望に対し調整や改修を行ってきた人物でもある。
ゲームとしては1.5部までを担当し、2部以降はクリエイティブプロデューサーとして広告・宣伝を担当した。(FGOの混沌期~安定期に入るまで表に立っていた人物であり、そう言う意味ではちょっと損な役回りではある。)
開始当初のダメ仕様やトラブル続きだった時代のゲームの印象に加え、数々の炎上発言でFGOユーザーからは蛇蝎の如く嫌われており、FGOを担当している間は、彼から炎上発言や要素は良く飛び出していたため、度々まとめサイトやTwitterなどで炎上していた。
ディライトワークスが「借り物のFateブランドに胡座をかいてイキっている」などと罵られるのはだいたい彼のせいである。
主な物を記載すると、
・ユーザーからの意見を「外圧」と言う。
正確には「外圧に対して臆病にならず、自分たちの信じることをTYPE-MOONさんと一緒に貫いていきたい」と言った物で、TYPE-MOONを巻き込んだ発言となり炎上している。
・更に同インタビューで石を配った事を「挙句の果てに」と言う。
「第七特異点をクリアしてくださいと言い続け、挙句の果てにクリアした人に聖晶石まで配りました。どうしても参加してほしかったためです」一度のインタビューで二度燃える高難度技である。
・上記の炎上が沈下しかけてる中での「弟子入りプロジェクト」を発足。
2018年に発足したプロジェクトだったが、上から目線のプロジェクト名で燃える。
・「今FGOを楽しんでいないユーザーのことは、捨てる」と言うプレゼンを行う。
CEDCと言うゲーム開発者向けの物で、本来外部におおっぴらに発信される物では無いのだが、見事に燃えた。
と、簡単に紹介しても上記の様な芸術的な炎上を繰り返してきてしまっている。
他にも
- 2017年にリアルイベント「FGO冬祭り」を開催した時に「騎の輝石1個」(ライダークラスのサーヴァントのスキルのレベル上げに使うアイテムの一つだが輝石はその中でも最低レアリティのものである。)を配布するなど「FGOの運営はケチ」というイメージをつけてしまう
- 彼がメインで開発を行っていた2017年に実装された星5サーヴァントの性能がかなりデフレしている(代表的なのは不夜城のキャスターや刑部姫)
というやらかしを犯してしまっている。
反面、これらの炎上で良くも悪くも注目を集めてしまったのもあるため、変な意味で知名度は得る事となっている面もあり、「知られないよりは良い」という意見もあるにはあるが、いくら何でも燃え過ぎである。
同じゲームクリエイターのヨコオタロウと対談し、分析して貰った結果、「ワード選びが辞書で横ふたつくらいズレている」と称され、上から目線の発言もダメ出しを食らっていた。
彼曰く、外圧発言に関してはサービスとして一番良いタイミングや内容を見ながら運営していきます、という意図の発言と言った意味だったとの事。
当時も今も、FGOユーザーは意見が熱く、時に苛烈に見えるために、それを「圧力」と感じてしまうのはやむを得ない部分もあり、外からの熱い意見などの圧力=外圧と言うのは一概に間違いとも言えないが、言葉選びがネガティブだった事が仇となった。
(例えば、「ユーザーさんの熱い意見を受け取りつつ、TYPE-MOONさんと共に自分たちの作りたい物を作っていきたい、タイミングを見て運営していこうと思います」という言い方であれば炎上はしなかったと思われる。)
更に、「挙句の果てに」に関してはTYPE-MOONより、終局特異点でリアルタイムイベントをやりたいと言う要望に応えるために行った施策の一環であり、当時条件である最新ストーリーに追いついているユーザーが少なく、「第七特異点まで何とかクリアしてくれ!(=メインクエストを最後まで進めてくれ!)」と言う思いで言ってしまったと言う。
これも言葉選びが悪く、「第七特異点をクリアして欲しくて、モチベーションや目標のため、クリアした人に聖晶石を配りました。どうしても参加してほしかったのです」なら問題無かったと思われる。
ただし、バッサリ切られている部分もある。
弟子入りプロジェクトに関しては言ってしまえば、採用イベントにちょっとインパクトのある言葉を使用しただけではあるのだが、ヨコオタロウより「弟子は来るものであって、呼ぶものではない」とバッサリ。
なお、この後に塩川氏は退社しているため、現在は弟子の現状を把握しておらず、「弟子を捨てている事になってますね」と鋭いツッコミを入れられた。
ユーザーを捨てるに関しては、「飲食店が「美味しいって言ってる客以外は捨てる」と言ったら、まあ燃えますよね(笑)。」ともっともな事を言われていた。
これもユーザーを捨てる、では無く「FGOを楽しんでくれているユーザーを優先する」とかなら炎上はしなかったかもしれない。
(とは言え、元々ユーザー向けでは無く、ゲームクリエイター向けのプレゼンなので、気が緩んでしまったのかもしれないが、こういったプレゼンが外に漏れて騒がれるのはFGO以外でもあるので、やはり注意すべきではある。)
どれも言葉選びを失敗しているので、ヨコオタロウの「ワード選びが辞書で横ふたつくらいズレている」は的確な指摘である。
上記のインタビューでは、「塩川さんは「世界で最大級に燃えた男」をウリにして、お客様の反応を探っていく方がいい」とまとめられてしまったが、今後彼の発言がどうなるかは見守っていきたい所である。