概要
本来の開発計画に基づいて生産されたレイダーガンダムの制式仕様機。
型式番号はGAT-333で、型番から判る通りX370(レイダーガンダム)よりも先に開発された機体だが、実際の就役は後となった。その理由は、ムルタ・アズラエル率いるオーブ侵攻艦隊でこの制式仕様の機能の一部と変形プロセスを簡略化したものが急遽建造されたものが先に実戦に投入されたことにある。
結果、先行配備型となったレイダーガンダムのデータのフィードバックにより可変MSとしての高い完成を見た。武装は実弾機銃に換装されたアフラマズダを始め、実体弾武装がメインとなっている。
X370に実装された武装の多くは生体CPUが運用する想定のものであったため、頭部ツォーン、2連装52mm超高初速防盾砲、破砕球ミョルニルは運用に難がある武装として全て不採用になっている。
サブアームに保持される大型の副翼は、翼面のラッチにMS形態時の携行武装やミサイルをマウント可能なウェポンプラットホームとして使用可能となっており、航続距離の延長と戦闘能力を上昇させている。大気圏突入の際に発生する高温度の熱を機体本体から遮断する断熱材の役割を果たしており、大気圏外へ離脱後、専用ポッドを用いて大気圏再突入を行うことで直接目標に降下・攻撃を行う戦法が可能であり、強襲機としての能力はX370を上回る面もある。
MA形態時は上部にMSを搭乗させることが可能であり、無線コントロールすることでサブフライトシステムとしての運用も可能となっている。
後に、対PS装甲機用の装備としてX370のアフラマズダと105ダガー用のMX703G ビームライフルを装備する後期型も極僅かだが生産された。
武装
GAU-8M2 52mm機関砲ポッド×2
AIM-957Fキングコブラ赤外線誘導短距離AAM×2
M20 20mmクロー部機関砲×2
M2M3 76mm機関砲×2
他、 副翼ウェポンプラットホームに搭載可能な各種兵装