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概要
明るく活発で、考え無しに物事を進める穂乃果と、内気気味で、慎重に物事を進めたがる心配性の海未。
絶望的な学力の穂乃果と、成績優秀な海未。
体を動かし、外で遊ぶのが好きな穂乃果と、休日には家の中で読書や稽古をして過ごす海未など、穂乃果と海未は、その性格や趣味において正反対である箇所が多く見られる。
(『正直に言って、幼いころからの腐れ縁でもなければ、今のような関係にはなっていなかったかもしれませんね』(ほのうみSID:第3章「学園祭の花🌸」P51より引用)
しかしながら、
「やるったらやる!」と一度決めたら最後までやり遂げる穂乃果と、頑固かつ武士道精神により、物事を途中で投げ出すのを嫌う海未。
三代つづく和菓子屋「穂むら」の跡取り娘である穂乃果と、日舞・園田流、また園田道場の跡取り娘である海未など、一見正反対に見える二人だが、「ラブライブ!」という物語において、重要な点(最後まで諦めない/音ノ木坂と離れがたい運命を持つ)で、穂乃果と海未は共通のものを持っている。
なお、ラブライブ!はメディアミックスというコンテンツ展開の手法をとっており、それぞれの媒体で、元となる設定が異なっている。基本的には、
・同年齢である
・(スーパー)幼馴染である
・小中高と同じ学校に通っている
・どちらも家業の跡取り娘である
・地元である音ノ木坂を大切に思っている
点は共通しているが、住居の位置関係、穂乃果の剣道部設定、海未と穂乃果の知り合い方など、異なる点も数多く存在する。中にはメディア間で矛盾する設定もあるが、基本的には、それぞれのメディアで展開される「ラブライブ!」の物語は、別の世界線のものであると受け入れることが必要となる。
以下、それぞれの媒体における、穂乃果や海未の性格や成り立ち、穂乃果と海未の関係性、また音ノ木坂という土地について記述する。
School idol diary(SID)
穂乃果
01穂乃果はあきらめない。
穂乃果は電車に乗る機会があまりなく、小さいころから音ノ木坂という街から出ずに過ごしてきた。(P10)また、小さい頃にみたオトノキの制服姿のお姉さんに対して「この街いちばんの主役に見える」(P12より引用)など、強い憧れを抱いていた。
→穂乃果にとっては、音ノ木坂は生活空間そのものであり、「音ノ木坂の街の主役である音ノ木坂学院を失いたくない」「オトノキの制服姿の“お姉さん”の姿を失いたくない」と気持ちが、穂乃果のスクールアイドル活動の駆動力となっている。
02スクールアイドルになろう。
穂乃果の初恋はスクールアイドルである。(P20)
UTXのライブを見た後、今後の活動に不安を覚えた穂乃果の顔を、海未はじっと見つめる。(P33-34)
→海未は穂乃果の顔に浮かぶ不安を見抜いていると考えられる。
コメント欄にて、海未が「本能で突き進む穂乃果のパワーには——私は一生かなわない気がします♡」と記入している。
03ダンスを踊ろう。
「穂乃果なんかがセンターなくらいの方が、きっとまわりのみんながもっとよく見えるかもしれないしね♡」(P42より引用)や、繰り返し自分を「普通の子」(複数箇所)と言い、挙句「いちばんみんなの役に立ててない」(P44より引用)と言うなど、アニメ穂乃果とは異なるSID穂乃果の性格がよく現れている。ただ、卑屈になっているわけではなく、自分に魅力がない(他のメンバーからすればそうでは
ないのだが)ことを受け入れており、自分の魅力のなさについて悩んでいないところは注意すべき点。
04部室が欲しい!
穂乃果との相合傘で、ライブ衣装よりも穂乃果が濡れていないかを心配する海未。(P48)
海未は穂乃果に、相合傘を持ってくるような用意周到さは期待しておらず、大荷物を一人で持てる力を期待していると言う。(海未もかなりの力持ちだとは思うが……)(P50)
→海未は、穂乃果ができないことは自分がやり、海未ができないことは穂乃果にやってもらうという関係を思い描いていることがわかる。この支え合いが、正反対のふたりが今まで仲良くしてこれたひとつの要因と言える。
05初イベントは大変!?
穂乃果と海未が、穂乃果の家でおまんじゅうを食べていた様子を確認。(P57)
06アイドル撮影会!
特になし。
07ユッキーと私の未来。
穂乃果は和菓子屋を継ぐことについて、嫌だとは思ってはいないのだが、真剣に考えてはおらず、スクールアイドルのことで頭がいっぱいになっていることがわかる。(P85-86)
海未
ほのうみ〜秋の学園祭♪〜
その他
アニメ
1期
2期
漫画(鴇田アルミ版)
G’s記事
ドラマCD
スクールアイドルフェスティバル(スクフェス)
スクールアイドルフェスティバルALLSTARS(スクスタ)
余談
二人の瞳の色は、お互いのイメージカラーと交換する形となっており、Aqoursではちかりこがその要素を受け継いでいる。また、ふたりのイメージカラーであるオレンジ(穂乃果)とブルー(海未)は、補色関係にあり、穂乃果と海未が正反対の性格であることを暗示している。
ちなみに、中の人である新田恵海と三森すずこは声優デビュー作(『TPさくら』)が同じであり、同年齢であることからも、作品外でも仲が良く、お互いの担当するラジオ番組でも、ゲストとして呼ばれることが多々ある。
また、2019年7月19日に放送された「ラブライブ!ANN」によって、三森すずこが、アニメでの海未の声のチューニングとして「穂乃果、穂乃果!」と声の調子を変え、新田恵海も「海未ちゃん、海未ちゃん!」と声を出していたことが明らかになった。