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編集者:McRash
編集内容:現行赤帽サンバーについて追記

概要

富士重工業(スバル)の軽貨物車(軽トラ)及びその派生の軽乗用1BOXバン。昭和36年に初代モデルが発売され、現行型は8代目にあたる。

赤帽トラックとしては余りにも有名である。ちなみにこの赤帽仕様は内装の細かな点やエンジンをはじめ、普通に市販されているサンバーとはかなりモノが違い、赤帽仕様から一般用にフィードバックされた部分もあるという。

所有者以外にも確認できる違いとして、NGK等のスパークプラグの適合カタログを見ると赤帽仕様は純正指定熱価がノーマルより1番高い。

そしてエンジンオイルもやや固めのものを入れる指示がされている。長距離の高速巡航でエンジンの過熱を抑える意味合いもあり、赤帽サンバーは大阪から東京まで1日で往復しても大丈夫と言われている。

これは軽トラとしては車室空間が広く、エンジンが最後端にあり空荷でも重心移動が少なく、四輪独立懸架のため不快な音や振動がドライバーに伝わりにくく「ドライバーに優しい車」であるからこそ実現できるものである。

もっとも、赤帽が発足した当初、「普通の軽トラでは仕事が出来ない」という(個人)事業者が続出したため、それを取り仕切る団体が各(軽)自動車メーカーに専用車を設計・製造するよう依頼したものの、富士重工しか相手にしてもらえなかった、と言う事情があった。

上記以外にもスイッチ一つで4WD(四輪駆動)へと切り替えが可能なので悪路への耐性も良く、農業方面でも活躍している。この機構はサンバーが初めて採用したもの。

また他社の軽トラよりも運転席が広く出来ていて、ゆとりのある作りとなっていた。

本車種はリアエンジン・リアドライブ・四気筒と、ポルシェ社製の車と構成がよく似ていることなどから、冗談交じりに「農道のポルシェ」と呼ばれることがままある。

実際に排気音はポルシェに似ているし、前述の様に巡航性能も軽トラとしては高い物であり、あながち冗談でもない。

また、リヤエンジンのメリットとして簡易な点検であれば荷台上の荷物を降ろさず後部メンテナンスハッチを開くことで行える点も商業用として重宝された点である(アクティトラックのメンテナンスハッチは荷台奥にあり積荷を下ろさないと点検できない。キャリイハイゼットのメンテナンスハッチは運転席下にある)。

だがスバルの軽自社生産撤退に伴い、乗用仕様(ディアスワゴン)はハイゼット(アトレー)のOEMになってしまった。トヨタの資本が入った際の懸念事項がいよいよ現実のものとなってしまったということである。このことに関し、「むしろハイゼットを生産中止にしてサンバーを残せ!」という発言がしばしば見受けられた。

2011年7月26日にサンバー50周年記念としてWR BLUE LIMITEDが1000台限定で販売された。事実上これがスバルが製造するサンバーでの最後の特別仕様車となった。

そして2012年2月29日、スバル・サンバーは群馬県太田市の本社工場から「スバル最後の軽自動車」として出発していったのだった。

現在はサンバー生産ラインでBRZ/86が生産されている。また、スバル系ディーラーでは軽自動車の販売を継続するため、全てダイハツ製の車種を販売している。このサンバーは7代目以降はハイゼットのOEM車として販売しているが、赤帽仕様車はハイゼットのOEMになっても引き続き用意されるが、左サイドミラーをドアではなくフロントフェンダーに装着、収納式パーキングブレーキレバーなどの一部の赤帽専用仕様は廃止されている。

なお、ハイゼットが伝統的に用意してきたデッキバン(スバル呼称オープンデッキ)は2020年1月時点で赤帽仕様として設定されていない。また、バンは四駆のMT車のみが用意され、トラック系で用意されている4速AT車は設定されない。

関連イラスト

  • 初代
  • 二代目

※運送業者の赤帽は1975年に発足した(詳細はこちら。)が、二代目は2年前に生産中止。

  • 三代目サンバー
  • 四代目サンバー
  • 五代目サンバー
  • 六代目サンバー(前期型・後期型)

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編集者:McRash
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